「パンクしない自転車は、本当にパンクしないのだろうか?」
「デメリットはないのだろうか」
パンクしない自転車を購入しようか悩んでいる方の中には、このような疑問を浮かべている方もいらっしゃるかもしれません。
パンクしない自転車は文字通り、パンクの心配がない自転車です。
空気を入れる必要もありませんし、パンクが原因で事故が起こることもありません。
しかし、メリットがある一方で「費用が高い」「乗り心地が悪い」といった声もあります。
本記事では、パンクしない自転車のデメリットやメリット、取り扱っているお店を紹介します。
本記事を読むことで、パンクしない自転車を買うべきかどうか、買っても後悔しないかがわかるため、ぜひ最後までご覧ください。

パンクしない自転車のデメリット

初めに、パンクしない自転車のデメリットを見ていきましょう。
- 乗り心地が悪い・乗ったときに硬く感じる
- 値段が高め
- ペダルが重く感じる
- スポークが壊れやすい
乗り心地が悪い・乗ったときに硬く感じる
パンクしない自転車は、乗ったときに硬さを感じ、乗り心地が悪い点がデメリットです。
パンクしない自転車のタイヤは、空気が入っていないためクッション性があまりなく、タイヤからの衝撃を緩和できません。
路面からの衝撃を空気で緩和できず、乗り心地が悪いと感じてしまうのです。
また、路面からの衝撃を受けやすいことから長距離の走行に向いていません。
ただし、中には「お尻が痛くなるほどではない」と思う人もいます。
感じ方には個人差があるため、「乗り心地が悪い」と一概にはいえません。
また、自転車のフレーム自体をしっかりしたものにすれば安定感が得られるため、乗り心地も改善される可能性があります。
値段が高め
パンクしない自転車は、一般的な自転車よりも値段が高い傾向にあります。
ママチャリなど一般的な自転車と比べると、1万円ほど高くなるものが多いです。
ただ、「パンクしない」という特殊な自転車ですし、自転車においてタイヤは、安全に走るうえで重要なパーツでもあります。
ある程度の高価格は仕方ないかもしれません。
パンクは当然、修理を業者にお願いするとお金がかかりますし、自分で直すにしても手間がかかります。
使う頻度にもよりますが、長い目で見ると、一般的な自転車よりもパンクしない自転車のほうがお得かもしれません。
ペダルが重く感じる
パンクしない自転車は、ペダルを漕ぐときに重く感じます。
自転車のペダルは、タイヤの重さの影響を受けやすいパーツです。
パンクしない自転車のタイヤは、中にウレタンなどが詰まっています。
空気を入れるために空洞になっている従来のタイヤと違って重いため、ペダルも重くなってしまうのです。
もし試乗してみてペダルの重さが気になるようであれば、変速ギアがついたものを選ぶことをおすすめします。
変速ギアはペダルの重さを調整するためのものなので、付いているものであればペダルが重いと感じにくくなるかもしれません。
スポークが壊れやすい
パンクしない自転車は、スポークが壊れやすいのもデメリットです。
スポークとは車輪にたくさんついている細い棒のことで、1本1本が自転車に掛かる負担を支えています。
従来のタイヤだと空気がクッションになるため、ある程度衝撃が和らぎます。
しかし、パンクしない自転車のタイヤはウレタンなどが詰まっていることから、路面からの振動が伝わりやすいです。
タイヤからの衝撃が緩和されにくいため、一般的な自転車よりも折れやすくなっています。
もちろん一般的な自転車でもスポークが折れることはありますが、乗る頻度や距離などを踏まえたうえで考えたほうがいいです。

パンクしない自転車のメリット

次に、パンクしない自転車のメリットを3つ解説していきます。
- 空気入れが必要ない
- パンクの不安がなく修理もしなくていい
- 耐久性がある
空気入れが必要ない
パンクしない自転車は、空気入れが必要ありません。
パンクしない自転車のタイヤは、そもそも中に空気が入っていないため、空気を入れる必要がないのです。
自転車のタイヤの空気入れは、快適な走り心地を維持するために定期的に行うものですが、地味に疲れますし面倒にも感じます。
外で行うことが多い作業のため、暑い夏の日や寒い冬の日は特に辛く感じるものです。
しかし、パンクしない自転車であれば空気圧が減って走り心地が悪くなることもなければ、空気を入れ直す必要もありません。
メンテナンスの頻度が低いのは、大きなメリットといえます。
パンクの不安がなく修理もしなくていい
パンクしない自転車は、文字通りパンクの不安がなく、修理も必要ない点がメリットです。
パンク修理が必要ないということは、修理にかかる時間や費用も必要ありません。
購入費用が少し高くても、長い目で見ると購入する価値はあります。
例えば自転車を使って通勤・通学をする人の場合、帰っている途中でパンクしてしまったら、次の日また使うために急いで帰って修理に出さなくてはなりません。
とてもバタバタしてしまいますし、修理に持って行った時間によっては、次の日に間に合わないかもしれません。
パンクしない自転車なら、突然のパンクに対応する必要がなくなります。
通学用・通勤用の自転車を選ぶ際はおすすめです。
耐久性がある
耐久性がある点も、パンクしない自転車のメリットです。
従来の空気入りのタイヤは、パンクしたとしても多くの場合は修復できるものの、強度は弱くなってしまいます。
パンク修理を多くすればするほどタイヤの耐久性が落ち、交換時期が早まってしまうのです。
しかし、パンクしない自転車はパンク修理をしない分、タイヤ自体を長くベストに保てます。
交換スパンが早いとお金も多くかかるため、耐久性があって長持ちするのは大きな魅力です。
パンクしない自転車を扱っている3社を徹底解説!

パンクしない自転車を扱っている会社は多くあるため、どこで買うか迷ってしまいがちです。
ここでは、パンクしない自転車を扱っている以下3社の特徴や評判などを解説します。
- イオンのパンクしない自転車
- カインズのパンクしない自転車
- あさひのパンクしない自転車
イオンのパンクしない自転車の特徴・評判
イオンでは、プライベートブランドであるトップバリュセレクトの自転車や、ブリヂストン・YAMAHAなど有名メーカーの自転車も多く扱っています。
しかし、Twitterの口コミにもある通り、現在イオンではパンクしない自転車を取り扱っていません。
イオンでは100を超えるメーカーの自転車と自転車部品を扱っているだけに、パンクしない自転車がないのは残念です。
ただ、パンクしにくい耐パンクタイヤ自転車は取り扱いがあるため、パンクが気になっている方は耐パンクタイヤ自転車をおすすめします。
カインズのパンクしない自転車の特徴・評判
ホームセンターのカインズで販売されているのは主に「パンクしにくい自転車」です。
累計25万台の売り上げを達成しています。
パンクしないわけではないものの、タイヤの厚みを業界最大の9mmにし、パンクしにくくしている点が魅力です。
厚みがあるため、多少の石や縁石が当たってもパンクしません。
パンクしない自転車も販売していますが、走っているときにタイヤが車輪から外れることから自主回収したシリーズもあります。
参考:「パンクしない自転車」タイヤ外れ自主回収 カインズー朝日新聞デジタル
あさひのパンクしない自転車の特徴・口コミ
全国で480以上の店舗を構える自転車専門店・あさひでも、パンクしない自転車を売っています。
チューブはウレタンではなく、「t-チューブ」と呼ばれるものを使っているのが特徴です。
t-チューブは、柔軟性の高い素材をチューブ状にして、中心部分に空気を入れているタイプになります。
空気が入っているため、ウレタンが詰まったタイヤを使っている自転車にありがちな「重たい」「衝撃がくる」というデメリットが少なめなのが魅力です。
t-チューブは安心の日本製で、約1,000kmまで耐えるため、長く使いたい方におすすめといえます。

パンクしない自転車についてよくある質問

ここからは、パンクしない自転車に関するよくある質問にお答えします。
- そもそもパンクしない自転車はなぜパンクしないの?
- 自転車のノーパンクタイヤの交換費用はいくらぐらい?
- パンクしない自転車の寿命は?
そもそもパンクしない自転車はなぜパンクしないの?
パンクしない自転車のタイヤには空気が入っておらず、ジェルやウレタンが注入されています。
チューブも空洞もないため、パンクしてつぶれる心配がないのです。
釘やガラス片などの異物が刺さってもパンクせず、抜けばそのまま走行できます。
もちろん、タイヤの空気圧が低いことが原因でパンクする、なんてこともありません。
自転車のノーパンクタイヤの交換費用はいくらぐらい?
自転車販売店でノーパンクタイヤの交換を依頼した場合、タイヤ代に加えて3,000円〜5,000円程度かかる場合が多いです。
通常のタイヤの場合は、工賃のみで前輪1,200円程度、後輪が1,800円程度となっており、修理・交換代金がプラスされます。
タイヤ代以外の費用で3,000円〜5,000円程度となっているため、思った以上にお金がかかることを頭に入れておいたほうがいいです。
パンクしない自転車の寿命は?
自転車のタイヤの寿命は、一般的に約3年です。
タイヤはゴムでできていますが、ゴムは光によって劣化します。
パンクしない自転車のタイヤは耐久性があるとはいえ、全く乗らない状態でもタイヤは劣化し続けるため、いつかは交換しなくてはなりません。
古いタイヤを使い続けるとスリップしやすくなったり、いざというときに急ブレーキをかけても、止まり切れなかったりするため危険です。
安全に長く乗り続けるためにも、なるべく3年経たないうちに交換することをおすすめします。
まとめ:パンクしない自転車のデメリットを徹底解説!
改めて、パンクしない自転車のデメリットをおさらいします。
- 乗り心地が悪い・乗ったときに硬く感じる
- 値段が高め
- ペダルが重く感じる
- スポークが壊れやすい
パンクしない自転車は一般的な自転車と比べると、1万円ほど高くなることがネックです。
通常とは違う特殊なタイヤを使っているため、お金がかかるのは仕方ありません。
ただ、長く乗ることを考えると、コスパ的にはメリットです。
乗り心地の悪さは、人によって感じ方が違うため一概にはいえません。
ペダルの重さも、変速ギア付きを買うなどの対策を取ればデメリットに感じない可能性があります。
ぜひメリット・デメリットを理解したうえで、使う頻度やコスパ面など総合的な点から見て、パンクしない自転車の購入を検討してみてください。
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