キッチンに置いてあるだけで、カラフルで気分が明るくなるホーロー鍋。
気になっている人も多いのではないでしょうか。
「ホーロー鍋は重くて使いにくい」
「ホーロー鍋でできる料理が少ない」
ホーロー鍋を買ってから後悔したくないですよね。
そこで、今回はホーロー鍋のデメリットを中心にお伝えします。
ホーロー鍋を買うか・買わないかは、デメリットを知ってから判断しても遅くありません。
あなたの判断材料にしていただけたら嬉しいです。
ホーロー鍋のデメリット
ホーロー鍋を買ってから後悔したくない人に向けて、デメリットをお伝えします。
ホーロー鍋のデメリットは、主に3つです。
- 衝撃に弱い
- 急激な温度変化に弱い
- コーティングが傷つきやすい
一つずつ見ていきましょう。
衝撃に弱い
ホーロー鍋のデメリット一つめは「衝撃に弱い」です。
鍋なのに「衝撃に弱いの?」と驚いた人もいらっしゃるでしょう。
ホーロー鍋が衝撃に弱いのは、素材の特性が要因です。
ホーローは、金属にガラス質を焼き付けたもの。
(参照:琺瑯のこと – 野田琺瑯 )
鍋の表面はガラス質のため、強い衝撃が加わると割れてしまう恐れがあります。
ホーロー鍋は、落としたり強くぶつけたりしないように丁寧に扱ってくださいね。
急激な温度変化に弱い
ホーロー鍋のデメリット二つめは「急激な温度変化に弱い」です。
お伝えしたように、ホーローは金属にガラスをコーティングした素材です。
ガラスは急激な温度変化で割れてしまうことがありますよね。
つまり、下記のような行動はホーロー鍋にダメージをあたえます。
- 急激な冷却
- 空焚き
- 炒め物や炒り料理
ホーロー鍋を長く使うために、急激な温度変化には注意してください。
コーティングが傷つきやすい
ホーロー鍋のデメリット三つめは「コーティングが傷つきやすい」です。
ホーロー鍋のガラスコーティングは金属ヘラや金属のお玉などの調理器具を使用すると、傷がつきやすいので注意してください。
金属性のたわしやクレンザーの使用も避けたほうが良いでしょう。
ホーロー鍋に傷がつくと、コーティングが剥離する原因になります。
コーティングが剥離した部分から水分が浸透して中の金属が錆びてしまったり、色素が沈着しやすくなったりします。
ホーロー鍋のコーティングを傷つけないために、シリコン製や木製の調理器具を使うのがおすすめです。
鍋を洗う際は、たわしで強くこすらないよう注意してくださいね。
ホーロー鍋のメリット
ホーロー鍋には、もちろんメリットもあります。
ホーロー鍋のメリットは、主に3つです。
- 保温性に優れている
- ニオイがつきにくい
- 内容物を保存できる
一つずつお伝えします。
保温性に優れている
ホーロー鍋のメリット一つめは「保温性に優れている」です。
ホーロー鍋が保温性に優れているのは、金属の素地にガラス質のコーティングを均一に塗ってあるためです。
鍋全体が均一に加熱されるので熱が逃げにくくなります。
さらに、ホーロー鍋のフタは密閉性が高く、温まった料理が冷めにくい構造をしています。
鍋自体の保温性と、フタの気密性の効果で優れた保温性をもつホーロー鍋。
鍋の特性を活かすなら、長時間煮込む料理がおすすめです。
暑い時期は、ホーロー鍋の保温性を活かしてワインクーラーとして使用するアイディア、おしゃれですね。
ニオイがつきにくい
ホーロー鍋のメリット二つめは「ニオイがつきにくい」です。
ホーロー鍋のコーティングであるガラス質は、ニオイがうつりにくい素材です。
また、コーティングによって金属のニオイが食材につくこともありません。
カレーやキムチ鍋のニオイうつりを気にしなくていいと、洗い物がラクになりますよね。
家族みんなで楽しめる料理の幅もグンと広がるのではないでしょうか。
内容物を保存できる
ホーロー鍋のメリット三つめは「内容物を保存できる」です。
一般的な金属製の鍋に食材を鍋のまま保存するのはおすすめできません。
なぜなら、金属は酸に弱い性質があるためです。
ところがホーロー鍋はガラス質コーティングによって、食材の酸が金属素地を傷める心配がありません。
そのため鍋のまま、料理を保存できます。
また、ホーロー鍋ならフルーツの酸やニオイうつりを気にせずにジャムづくりを楽しめますよ。
筆者は、多めに作った方が美味しいカレーや豚汁を作るときは、必ずホーロー鍋を使っています。
ホーロー鍋は作り置きにも、温め直しにも重宝しますよ。
ホーロー鍋のおすすめを紹介
ホーロー鍋が気になっていても、種類が多すぎて選べない人も多いのではないでしょうか。
ここからは、ホーロー鍋筆者のおすすめを紹介します。
- 無印良品
- ニトリ
- バーミキュラ
- 野田琺瑯
- ル・クルーゼ
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ホーロー容器無印のおすすめは『蓋が選べるホーロー保存容器 小』
シンプルで使いやすい生活雑貨を扱っている無印良品。
現在、無印良品ではホーロー鍋を販売していません。
ホーロー鍋は取扱っていませんが、無印良品で好評なのがホーロー保存容器です。
筆者おすすめの『蓋が選べるホーロー保存容器 小』の詳細は、下記の表をご覧ください。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ(外寸) | 約幅9.5×奥行11.5×高さ5(cm) |
重さ(梱包込み) | 150g |
容量 | 270ml |
電子レンジ | 使用不可 |
オーブン | 使用可能 |
食洗器 | 使用可能 |
♦おすすめポイント♦
無印良品の『蓋が選べるホーロー保存容器 小』は、ニオイがつきにくい保存容器です。
小さいサイズが使いやすいので、筆者はこちらをおすすめします。
酸性の食材にも強いので、カットフルーツやピクルス、お漬物などにも安心して使えます。
「蓋が選べる」とあるとおり、蓋は別売りですから注意してくださいね。
バルブ付きの密閉蓋かシール付きの蓋(タッパーの蓋です)が選べます。
使用目的に合わせて選んでくださいね。
ニオイうつりが気にならない、シンプルな保存容器をお探しなら無印良品の『蓋が選べるホーロー保存容器 小』がおすすめです。
ホーロー鍋ニトリのおすすめは『IH・ガス火 保存もできるホーロー角型鍋(深型 20cm)』
当サイトに度々登場しているニトリ。
ニトリには、使いやすい雑貨やインテイリアがお手頃な価格で揃っていますよね。
そんなニトリのホーロー鍋は、個性的な四角形をしています。
『IH・ガス火 保存もできるホーロー角型鍋(深型 20cm)』の詳細は、以下になります。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ(外寸) | 幅25.8×奥行22×高さ13.9(cm) |
重さ | 約1,620g |
満水容量 | 3.6L |
IH | 使用可能 |
♦おすすめポイント♦
ニトリの『IH・ガス火 保存もできるホーロー角型鍋』は、食材をそのまま保存できる利便性の高い鍋です。
保存用に強化ガラス蓋とポリエチレン樹脂製の蓋が付属している点も親切ですね。
深さがあるので、おでんやカレーなど多めに作ると美味しい料理にも十分対応できます。
四角いので冷蔵庫内でもスペースを取りません。
食材を保存できる鍋をお探しの人には、ニトリの『IH・ガス火 保存もできるホーロー角型鍋(深型 20cm)』がおすすめです。
ホーロー鍋バーミキュラのおすすめは『オーブンポット 2 22cm セルフスタンディングリッド』
バーミキュラは、愛知ドビー株式会社が手掛ける鋳物ホーロー鍋のブランドです。
2010年発売と比較的新しいブランドながら、バーミキュラは有名シェフからも絶賛を集めています。
バーミキュラの鍋のなかでも筆者のおすすめは『オーブンポット 2 22cm セルフスタンディングリッド』です。
『オーブンポット 2 22cm セルフスタンディングリッド』の特長を下記の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ | 幅29.6(含む取っ手)×奥行22×高さ(含む蓋)16.7(cm) |
重さ | 約2,900g |
満水容量 | 3.5L |
IH | 使用可能 |
♦おすすめポイント♦
バーミキュラのなかでも定番の『オーブンポット 2 22cm セルフスタンディングリッド』
素材の水分だけで料理する無水調理が可能です。
バーミキュラの『オーブンポット2』なら水を加えなくてもカレーが作れますよ。
『オーブンポット2』は、素材の持っているうま味や甘味を引き出します。
鋳物ホーロー鍋ながら、軽量化にも挑戦しています。
バーミキュラのうれしいところは、購入後何年経ってもメンテナンスや作り直しに応じてくれるところです。
一生もののホーロー鍋をお探しの人は『オーブンポット 2 22cm セルフスタンディングリッド』がおすすめです。
バーミキュラの『オーブンポット2』をはじめて使う人は、こちらの動画を参考にしてくださいね。
ホーロー鍋野田琺瑯のおすすめは『LUKE(ルーク) ソースパン 18cm』
野田琺瑯は、1934年創業日本のメーカーです。
野田琺瑯は国内で唯一、ホーロー製作のすべての工程を自社で一貫生産しています。
ホーロー鍋なだけではなく、保存容器や洗面器ケトルなどさまざまなホーロー製品を製造販売していることでも有名です。
そんな野田琺瑯のおすすめは『LUKE(ルーク) ソースパン 18cm』です。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ | 幅33.5×奥行18.6×高さ13(cm) |
重さ | 約1,050g |
容量 | 1.8L |
IH | 使用可能 |
♦おすすめポイント♦
野田琺瑯のなかでも人気のLUKE(ルーク)シリーズ。
鍋のかたちは玉ねぎをデザインしたものです。
適度なくぼみがデザインのポイントであり、木べらでかき混ぜやすい角度がつけてあります。
こだわりの持ち手はミトンをした手でも握りやすいように工夫されています。
LUKE(ルーク)シリーズのなかでも、ソースパンは日常使いにおすすめ。
お味噌汁やスープを作るのにちょうど良いサイズです。
ホーロー鍋で片手鍋をお探しの人におすすめしたいのが『LUKE(ルーク) ソースパン 18cm』です。
ホーロー鍋ル・クルーゼのおすすめは『シグニチャー ココット・ロンド 22cm』
ホーロー鍋といえば、フランスのル・クルーゼを連想する人も多いのではないでしょうか。
ル・クルーゼではカラフルでおしゃれなホーロー鍋だけではなく、キッチン雑貨や食器、フライパンなども手掛けていますよね。
ル・クルーゼの数あるホーロー鍋のなかで、まずは『シグニチャーココット・ロンド』をおすすめします。
『シグニチャー ココット・ロンド 22cm』の特長を下記の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ | 幅30×奥行23×高さ15(cm) |
重さ | 3,900g |
満水容量 | 3.3L |
IH | 使用可能 |
♦おすすめポイント♦
『シグニチャー ココット・ロンド 』は、ル・クルーゼのなかでも定番の人気商品です。
鋳物ホーロー鍋ならではの高い熱伝導性と蓄熱性を兼ね備え、煮込み料理だけでなく炒め物や揚げ物にも使える鍋です。
『シグニチャー ココット・ロンド 』を一つ持っていれば、料理のレパートリーが広がりますよ。
さまざまな調理法に対応できる大きさとして、22㎝がおすすめの大きさです。
時代を超えて愛されている『シグニチャー ココット・ロンド 』のデザイン。
実は『シグニチャー ココット・ロンド 』のデザインには、食材のうまみをギュッと濃縮する工夫がされています。
ホーロー鍋の定番商品をお探しでしたら『シグニチャー ココット・ロンド 22cm』がピッタリです。
『シグニチャー ココット・ロンド 』について、こちらの動画も参考にしてくださいね。
ホーロー鍋に関するよくある質問
ホーロー鍋を買ってから後悔しないために、疑問点を解消しておきましょう。
ここからは、ホーロー鍋に関するよくある質問にお答えします。
- ホーロー鍋で揚げ物はできる?
- ホーロー鍋でやってはいけないことは?
- ホーロー鍋はIHで使える?
- ホーロー鍋の焦げの落とし方は?
- ホーロー鍋は体に害はない?
一つずつ回答を見ていきましょう。
ホーロー鍋で揚げ物はできる?
ホーロー鍋でも揚げ物はできます。
ただし、ホーロー鍋は熱伝導率が高いので油の温度が上がり過ぎないよう、火加減には注意してください。
ホーロー鍋のブランドや品質によっては、揚げ物に向いていない製品もあります。
揚げ物をする前に必ず取扱説明書をよく読んで確認してください。
ホーロー鍋でやってはいけないことは?
ホーロー鍋でやってはいけないことは、ガラス質のコーティングを傷つけるようなことです。
強い衝撃を加えたり、金属製の調理器具を使用したり、金属製のたわしを使用したりするのはやめましょう。
また、急激な温度変化もコーティングにダメージをあたえます。
ガラス質のコーティングを守れば、ホーロー鍋を長く使い続けられます。
ホーロー鍋はIHで使える?
現在販売されているほとんどのホーロー鍋は、IHに対応しています。
もちろん、IHプレートにホーロー鍋を落としたり、空焚きしたりしないように使う際は注意が必要です。
製品によっては、IHに対応していないものもあります。
IHでホーロー鍋を使う前に、必ず取扱説明書で確認してください。
ホーロー鍋の焦げの落とし方は?
ホーロー鍋の焦げ落とすために「重曹」や「クエン酸」を使うのがおすすめです。
重曹は水1Lに対して大さじ1程度、クエン酸は水1Lに対して大さじ1~2が目安です。
鍋の焦げた部分までぬるま湯を張り、重曹又はクエン酸を入れます。
火にかけ、10分ほど煮立たせましょう。
火を止め、鍋が自然に冷めるまで放置します。
水を捨て焦げが残っている部分は、スポンジでやさしくこすり洗いしてください。
金属たわしで、ゴシゴシ焦げ落としするのは絶対にやめましょう。
ホーロー鍋は体に害はない?
ホーロー鍋は、体に害がないとされています。
数十年前に一部のホーロー鍋からカドミウムという有害物質が検出されたことがありました。
しかし、現在日本ではカドミウムに対して厳しい規制があります。
市販のホーロー鍋はすべて基準をクリアしているので、安心して使用してください。
(参照:食品用器具、容器の規格基準における鉛とカドミウムの溶出限度値の引き下げについて|愛知県衛生研究所 )
まとめ:ホーロー鍋のデメリットは?買ってから後悔したくない人向けに徹底解説!
ホーロー鍋を買ってから後悔したくない人に向けて、デメリットをお伝えしてきました。
ホーロー鍋はガラス質がコーティングされているため「衝撃に弱い」「急激な温度変化に弱い」などのデメリットがあります。
一方、金属をガラス質で覆うことによってニオイうつりがしにくく、保温性の高い鍋になっています。
メーカーの工夫で形やデザインに特長があるホーロー鍋が出回っています。
ご自分のライフスタイルに合うホーロー鍋を一つ持っていると、便利ではないでしょうか。
ホーロー鍋のデメリットを理解したうえで、選んでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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