人気の窒化鉄フライパン。
「窒化鉄ってどんな素材?安全性は大丈夫なの」
「鉄製フライパンはお手入れが難しいから心配」
窒化鉄フライパンが気になっていても、「実際どうなの?」と思って購入に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。
わかります、窒化鉄フライパンは安い買い物ではありませんから悩みますよね。
そこで、今回は「窒化鉄フライパンのデメリット」を中心にお伝えしていきます。
窒化鉄フライパンでおすすめしたいメーカーの比較表も掲載しました。
窒化鉄フライパンのデメリットまで知って、購入を検討してくださいね。
窒化鉄フライパンのデメリット
「買ってから後悔したくない」人に向けて、窒化鉄フライパンのデメリットからお伝えします。
窒化鉄フライパンのデメリットは、おもに3つあります。
- 値段が高い
- 孔食がおきる場合がある
- 油ならしが必要
詳しく解説します。
窒化鉄フライパンは値段が高い
窒化鉄フライパンは手間と時間をかけて製造されている分、値段が高い傾向にあります。
家庭用のフライパンといえば、軽くて扱いやすいフッ素樹脂加工のものが人気ですよね。
26㎝のフライパンで値段を比較してみましょう。(値段参照:Amazon)
- フッ素樹脂加工フライパン1,000円代~
- 鉄製フライパン2,000円代~
- 窒化鉄フライパン4,000円代~
確かに、窒化鉄フライパンの値段は他のフライパンと比較すると高い傾向にあります。
筆者にも経験がありますが、フッ素樹脂加工のフライパンは消耗品です。
その点窒化鉄フライパンは長持ちするので、逆にコスパがいいといえます。
フライパンを値段で選ぶのも大切な基準ですが、どのぐらい長く使えるかに着目して選ぶのも1つの方法ですね。
窒化鉄フライパンは孔食がおきる場合がある
窒化熱フライパンはさびにくい鉄製フライパンです。
しかし、使い方を誤ると「孔食(こうしょく)」という現象でフライパンを傷めてしまう恐れがあります。
孔食とは、フライパンの表面にポツポツと孔があいた状態を言います。
窒化鉄フライパンに孔食がおきてしまう原因は、使い方にあります。
窒化鉄フライパンの用途はおもに「焼く・炒める」です。
「煮る・炊く」などの調理に窒化鉄フライパンを使用すると、表面の油分が失われてカサカサの状態になってしまいます。
そのため「煮る・炊く」などの調理に使用した後は、表面に油を塗っておく必要があります。
もう一つ注意しなけらばならないのは、調理が終わったら料理を速やかにフライパンから移すことです。
完成した料理をいつまでも窒化鉄フライパンに入れておくと孔食の原因になります。
窒化鉄フライパンは洗剤をつけて洗う必要はありませんが、なるべく熱いうちにお湯で洗うのがお手入れのポイントです。
窒化鉄フライパンは油ならしが必要
窒化鉄フライパンは使い始める前に「油ならし」が必要です。
鉄製フライパンに共通して必要な「油ならし」
フッ素樹脂加工のフライパンに慣れていると、面倒だなと感じる人もいるでしょう。
窒化鉄フライパンの油ならしの方法は、以下の手順になります。(参照:リバーライト公式ホームページ)
- 中性洗剤で窒化熱フライパンをよく洗い、水気を拭き取る
- 窒化鉄フライパンのおよそ1/3の高さまで油を入れる
- 火にかけ、160℃~180℃の温度を5分ほど保つ
- 火を止めて、油をオイルポットなどに移す
- フライパンに残った油を、キッチンペーパーなどで表面にすりこむ
油ならしの方法はこちらの動画でもご覧いただけます。
Twitterには、お手入れ方法で購入をためらっている人が見受けられました。
窒化熱フライパンのお手入れを楽しんでいる人もいます。
「油ならし」は、やってみると意外と簡単な作業です。
使っているうちに窒化熱フライパンの良さを実感できるので、油ならしの作業も楽しくなりますよ。
まずは取扱説明書をよく読んで、窒化鉄フライパンを正しく扱ってくださいね。
窒化鉄フライパンのメリット
窒化鉄フライパンには、普通の鉄製部ライパンには無いメリットがあります。
窒化鉄フライパンのおもなメリットは、以下の3つです。
- さびにくい
- 窒化加工がはがれない
- 使用後の手入れが楽
一つずつお伝えしていきます。
窒化鉄フライパンはさびにくい
窒化鉄フライパンのメリットはさびにくさです。
普通の鉄製フライパンでは、さびに悩んでいる人も多いですよね。
表面を窒化することによって、窒化鉄フライパンはさびにくくなっています。
(参照:スーパー鉄 | ビタクラフトオンラインショップ (vitacraft.co.jp))
窒化鉄フライパンは窒化加工が剥がれない
窒化鉄フライパンの加工は、剝がれることがありません。
フッ素樹脂加工では「コーティングがはがれて口に入るのでは?」と、気になりますよね。
口に入らないまでも、フッ素樹脂加工の表面の加工が剝がれると食材が焦げやすくなってしまいます。
窒化加工は、窒素を金属にしみ込ませて表面を硬化させる処理です。
(参照:窒化処理とは|処理方法の種類やメリット・デメリットを紹介 (d-monoweb.com))
フライパンの表面をコーティング処理しているわけではないため、窒化加工が剝がれる心配はありません。
窒化鉄フライパンはお手入れが楽
窒化鉄フライパンは、使い終わったらお湯でサッと洗うだけでOKです。
中性洗剤はなるべく使わずに、たわしやささらで洗ってください。
一般的な鉄製フライパンのように、洗い終わってから火にかけて水分を飛ばす必要はありません。
乾いたふきんで水分を拭き取るだけで大丈夫。
取扱説明書に従って、油をなじませるなどのお手入れは随時行ってください。
片付けが楽な調理器具を使うと、お料理も楽しくなりますよね。
窒化鉄フライパンのおすすめ比較
「窒化鉄フライパンを使ってみたい」と思ったあなたへ、おすすめの窒化鉄フライパンメーカーを3社紹介します。
それぞれの窒化鉄フライパンの特長を比較しました。
- リバーライト
- ビタクラフト
- HANAKO+a
あなたにピッタリの使いやすい窒化鉄フライパンを選んでくださいね。
リバーライト | ビタクラフト | HANAKO+a | |
---|---|---|---|
メーカー特長 | 鋼板(鉄)製フライパンを製造販売している日本のメーカー | 1939年アメリカで設立された調理器具メーカー | 打ち出し中華鍋で有名な日本のメーカー「山田工業所」とアドバンスドアのコラボレーション商品 |
製品特長 | 2006年より窒化鉄フライパンの販売を開始した | 「窒化4層加工」のスーパー鉄フライパン | 打ち出しフライパンに窒化加工を施した商品。 軽さが特徴。 |
サイズ | 16cm~28㎝ | 20cm~28㎝ | 20cm~28㎝ |
重さ | 390g~1300g | 662g~1133g | 540g~1094g |
対応熱源 | ガス・IH | ガス・IH | ガス・IH |
各メーカーの商品を一つずつ紹介します。
窒化鉄フライパンのおすすめ「リバーライト 極JAPAN」
窒化鉄フライパンの有名メーカー「リバーライト」
リバーライトでは、さまざまな窒化鉄フライパンをシリーズで販売しています。
「極 JAPAN」シリーズは、リバーライトのスタンダード商品になります。
ご家庭でもお手入れしやすく、使いやすい窒化鉄フライパンをお探しの人におすすめです。
窒化鉄フライパンのおすすめ「ビタクラフト スーパー鉄フライパン」
調理器具の人気メーカー「ビタクラフト」
ビタクラフトでも窒化鉄フライパンを販売しています。
ビタクラフトの窒化鉄フライパンはスーパー鉄と呼ばれています。
はじめて鉄製フライパンを使う人にもおすすめしたいのがビタクラフトの「スーパー鉄フライパン」です。
窒化鉄フライパンのおすすめ「HANAKO+a 鉄フライパン」
HANAKO+aの窒化鉄フライパンは「打ち出し製法」
HANAKO+aの窒化鉄フライパンは、1枚の鉄板を熟練の職人がハンマーで叩いて成型しています。
焦げ付きにくく丈夫なフライパン。
HANAKO+aのフライパンは、軽さも特徴です。
窒化鉄フライパンに関するよくある質問
「窒化鉄フライパンを購入する前に疑問を解決したい」と思いますよね。
ここでは筆者がよく聞かれる窒化鉄フライパンに関する質問を紹介します。
- そもそも窒化鉄とは何?
- 窒化鉄フライパンの焦げ付きのお手入れ方法は?
- 窒化鉄フライパンは剥がれる?安全性は大丈夫なの?
気になりますよね。
さっそく疑問を解決していきましょう。
そもそも窒化鉄とは何?
窒化鉄は、窒化処理された鉄のこと。
窒化処理とは、金属に窒素をしみ込ませて表面に窒素化合物の層を作ることです。
窒化処理は、高鉄製品の硬度を高める目的で行われます。
(参照:窒化処理とは|処理方法の種類やメリット・デメリットを紹介 (d-monoweb.com))
窒化鉄フライパンの焦げ付きのお手入れ方法は?
窒化鉄フライパンが焦げ付いてしまったら、お湯を入れてしばらく放置します。
焦げ付きがふやけてきたら、木べらなどを使ってこそげ落とします。
お湯を捨てて、たわしとクレンザーでさらに細かい焦げを落としていきます。
このとき、中性洗剤は使わないでください。
洗い終わったら、水気をよく拭きとります。
「油ならし」をして、焦げ付いた窒化鉄フライパンの手入れ完了です。
(参考:リバーライト (riverlight.co.jp))
窒化鉄フライパンは剥がれる?安全性は大丈夫なの?
窒化鉄フライパンの窒化層は、剥がれることはありません。
窒化加工は、窒素を金属にしみ込ませて硬化層をつくっています。
フッ素樹脂加工のようなコーティングではないので、剥がれる心配がないのです。
(参考:フッ素樹脂加工(テフロン加工)のフライパンのメリットは?長持ちさせるコツも解説 | コーティングマガジン | 吉田SKT (y-skt.co.jp))
窒化鉄フライパンは、お手入れが楽で安全に使用できるフライパンです。
まとめ:窒化鉄フライパンのデメリットを後悔したくない人に向けて徹底解説!
今回は「窒化鉄フライパンを買って後悔したくない」人に向けてデメリットを中心にお伝えしました。
窒化鉄フライパンのデメリットは、おもに3つあります。
- 値段が高い
- 孔食がおきる場合ある
- 油ならしが必要
デメリットもよく検討してから窒化鉄フライパンを買ってくださいね。
窒化鉄フライパンは、さびにくく長持ちするので長く愛用できるフライパンを探している人に向いています。
鉄製フライパンは「お手入れが面倒」と考えて、敬遠していた人も窒化鉄フライパンなら大丈夫です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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