「ワイヤレス充電器にデメリットはあるの?」
「ワイヤレス充電はバッテリーを劣化させるんでしょ?」
「結局ワイヤレス充電器のおすすめってどれ?」
など、ワイヤレス充電に興味はあるものの購入するか迷っている方も多いはず。
ケーブルの抜き差しをしないで充電できるワイヤレス充電は、日頃から充電作業を面倒に感じている方にとってはメリットの高い商品です。
ただし、購入する前に知っておくべきデメリットも存在します。
本記事では、ワイヤレス充電のデメリットやメリットを解説し、口コミで評価が高いおすすめの商品も紹介します。
買って後悔しないように、この記事を最後まで読んで参考にしてくださいね。
ワイヤレス充電のデメリット
ワイヤレス充電器のデメリットを確認していきます。
- ワイヤレス充電器は充電スピードが遅い
- スマホを正確に置かないと充電されない
- 充電中はスマホが使えなくなる
- 充電器が想像以上に熱くなるケースもある
1つずつ詳しく見ていきます。
ワイヤレス充電器は充電スピードが遅い
ワイヤレス充電器は、コードでつなぐ時よりも「圧倒的に充電スピードが遅い」と評価しているユーザーが多数存在します。
急速充電のワイヤレス充電器も存在しますが、有線充電と比較すれば充電スピードは遅いのが現状です。
理由としては、有線接続ではスマホに直で電流を送れるのにたいして、ワイヤレス充電では電気を磁気に変換する動きが必要になり、どうしても時間にロスが生まれてしまいます。
仮に有線でつなぐケーブルとワイヤレス充電器の出力数が同じ数値だったとしても、ロスが発生して効率が悪くなるワイヤレス充電器のほうが充電スピードは遅くなる形です。
少しでも早い充電スピードをワイヤレス充電器に求めるのであれば、W数が少しでも高い10W以上の製品を選ぶようにしてください。
ただし、使用しているスマホによって対応できるW数が違うので注意しましょうね。
スマホを正確に置かないと充電されない
ワイヤレス充電器を使用する際に、スマホの置く位置が所定の場所より少しでもズレてしまうと充電されない事象が多々あるようです。
「ちゃんと置けば問題ないよね?」と感じるかもしれませんが、時間が無い時や疲れている時に位置を確かめて置く作業は、想像以上に手間だと思います。
また、最初は正確な位置に置いてあったとしても、バイブレーション設定しているスマホであれば、着信時の振動で勝手に動いてしまい、知らない内に充電ができていない状況になることも。
送電する位置と受電する位置が数ミリ単位でズレているだけでも充電されないケースもあるので、確実性を求める方は有線で充電するのが間違いありませんね。
充電中はスマホが使えなくなる
ワイヤレス充電器で充電をしながらスマホを使用するには不便が多く、使いづらい状況になります。
充電するには充電器とスマホ同士が接着している必要があり、スタンドタイプやマットタイプのワイヤレス充電器ではスマホを置いた状態でしか充電はできないので、非常に不便ですね。
さらに、スマホに触れたことで位置がズレてしまい、途中から充電されていない悲惨な状況になっている方も見受けられます。
充電しながらスマホを使いたいのであれば、モバイルバッテリー型のワイヤレス充電器であれば移動もできて使いやすいですよ。
充電器が想像以上に熱くなるケースもある
ワイヤレス充電器は、充電中に発熱するケースが多く、使ってみたら想像以上の熱さで驚かれる方も多いようです。
電磁誘導方式のワイヤレス充電器では、送電側のコイルから発生する磁界を受電側のコイルが電気に変換して電力を流していますが、その際に熱が発生する仕組みになっています。
構造上、熱の発生は必須となる現象ですが、コイル同士の位置が離れたりズレたりしているとより高熱になってしまうようです。
熱くなる要因はこちら。
- 送電と受電のコイル位置がズレている
- コイル同士に距離がある(カバーが厚いなど)
- 充電中にスマホを使用している
以上が主な原因になっているようなので、高熱を抑えるためには以下の点を注意すれば軽減できそうです。
- 充電する位置を合わせスマホを正しい場所に置く
- スマホカバーを外して充電する
- 充電中にスマホは使用しない
ワイヤレス充電のメリット
では次にワイヤレス充電のメリットを見ていきます。
- ケーブルの抜き差しがなく楽
- ワイヤレス充電器1台で「iphone」「android」の充電ができる
- ケーブルの断線がない
1つずつ詳しく解説していきます。
ケーブルの抜き差しがなく楽
これまで充電するためには電源コードの抜き差しが必須でしたが、ワイヤレス充電であれば不要になり、面倒な動作を無くして楽に充電ができます。
毎日スマホの充電を行う方が多いと思いますが、ケーブルの抜き差しがなくなれば、充電器の上に置くだけで済んでしまうので、毎日の時短家電としても優秀です。
また、ケーブルの抜き差しが原因で、充電口の端子が故障してしまうケースがあるのですが、ワイヤレス充電であればその心配は一切無くなります。
ワイヤレス充電器1台で「iPhone」「android」の充電ができる
ワイヤレス充電器1台で、iPhone・androidどちらの端末でも充電できるので、機種によって充電器を変える必要が無くなります。
有線接続の充電であれば、iPhoneはLightningケーブル、androidはtype-cケーブルなど、それぞれ適合するケーブルを使い分ける必要があり、正直面倒だったはず。
スマホ2台持ちユーザーであれば、2種類のケーブルが邪魔で仕方なかったと思いますが、ワイヤレス充電器にすれば余計な場所も取らず全て解決してくれます。
ケーブルが壊れる度に、それぞれのコードを購入する必要も無くなりますね。
ケーブルの断線がない
ワイヤレス充電器であれば、使用している内に高い確率で発生する充電ケーブルの断線が起きなくなります。
携帯を使っている多くの方が何度も経験している「充電ケーブルの断線」は、ショートする危険性だけでなく、その都度ケーブルの購入も必要です。
充電ケーブルはピンキリですが、安全性が認証されているものを購入するとなれば、1,000円以上する商品が多く、大きな出費になります。
また、商品によってはすぐに断線が起きるケーブルもあり、頭を悩ませている方も多いですよね。
ワイヤレス充電であれば、断線によるケーブルの買い替えからは解放され、無駄な手間や出費が一切無くなりますよ。
ワイヤレス充電器おすすめランキング
現在、各社からワイヤレス充電器が数多く販売されていますが、種類が多すぎて「どれにすればいいか分からない」人も多いはず。
ネット上での評判、SNSの口コミ、Youtubeなどさまざまな角度からリサーチした中で、おすすめの商品を3つ紹介させていただきます。
購入に迷っている方は是非候補に入れてくださいね。
iPhoneでおすすめのワイヤレス充電器:Anker 737 MagGoCharger
メーカー | Anker |
価格 | 19,990円(税込) |
タイプ | マグネット式 |
安全性 | PSE技術基準適合 |
最大出力 | iPhone:15W Apple Watch用ワイヤレス充電器:最大5W パッド型ワイヤレス充電器:最大5W |
入力端子 | USB-typeC |
同時充電可能台数 | 3台(iPhone/AppleWatch/AirPods) |
対応機種 | iPhone 12/13/14(MagSafe対応) AppleWatch S1-S6/S7/SE/S8/ultra AirPods 2/3/Pro |
iPhoneケース | MagSafe対応ケース○ |
サイズ | 約116×101×105mm |
重さ | 約385g |
人気メーカーAnkerから2023年6月に発売されたAnker 737 MagGoChargerは、コンパクト設計で3-in-1充電ステーションになるワイヤレス充電器となります。
Appleユーザーにはたまらない、iPhone/AppleWatch/AirPodsの3つを同時に充電できる最強ガジェットです。
ワイヤレス充電の際に、スマホの位置がズレないように磁石でピタッとくっつくタイプなので、「位置がズレで充電ができない」といった心配はありません。
充電機とはいえ、シックな印象で洗練されたデザインになっているため、デスクに置いているだけで急におしゃれな雰囲気に早変わりします。
値段が高い点が最大のデメリットですが、機能と品質、デザイン、安全性の全てを抑えた充電器をお探しであれば非常におすすめです。
Anker 737 MagGoChargerの特徴はこちら。
- 3台同時充電可能
- 強力マグネットでスマホがズレない
- 最大15Wワイヤレス充電に対応(iPhone14ProMaxを47分で50%充電可)
- 縦または横にスマホを自由において充電しながら動画の視聴可能
- 350ml缶よりも小さくコンパクト設計
- マットな質感でデザイン性も抜群
iPhoneでおすすめのワイヤレス充電器:KINIVA magsafe対応 ワイヤレス充電器
メーカー | KINIVA |
価格 | 3,480円(税込) |
タイプ | マグネット式(折りたたみ式スタンド機能付き) |
安全性 | – |
最大出力 | iPhone:15W Apple Watch用ワイヤレス充電器:最大2.5W |
入力端子 | USB-typeC |
同時充電可能台数 | 2台(iPhone/AppleWatch/AirPodsの内いずれか2台) |
対応機種 | iPhone 12/13/14(MagSafe対応) AppleWatch S1-S6/S7/SE/S8/ultra AirPods 2(2019)/Pro |
iPhoneケース | MagSafe対応ケース○ |
サイズ | 約76×62×105mm |
重さ | 約46g |
KINIVAが販売するMagSafe対応の3-in-1ワイヤレス充電器です。
iPhone/AppleWatch/AirPodsの3種類に対応し、同時に2台まで充電可能のタイプになります。
iPhone充電器は最大15Wの急速充電モードがあり、約2.5時間で満充電が可能です。
他のワイヤレス充電器と比べても安価商品にはなるものの、他商品に劣らず、出力の強さは十分といえます。
温度調整や過充電防止などマルチ保護機能を搭載しているので、スマホの安全を確保しながら充電可能です。
コスパを求める方であれば、この値段で一通りの機能が揃っているKINIVAの商品はお買い得でしょう。
KINIVAワイヤレス充電器の特徴はこちら。
- 最大15Wの急速充電
- マルチ保護機能搭載
- 2台同時充電可能
- マグネット式でスマホを固定
- 折りたたみ式のスタンド付きで自由にアレンジできる
Androidでおすすめのワイヤレス充電器:Anker PowerWave 10 Stand
メーカー | Anker |
価格 | 2,999円(税込) |
タイプ | スタンド式 |
安全性 | Qi認証 |
最大出力 | ・10W出力急速充電 Samsung Galaxy S10 / S9+ / S9 / S8 / S8+ / S7 edge / S7 / S6 edge+ Samsung Note 9 / Note 8 / Note 7 ・5W出力急速充電 すべての Qi対応スマホまたは機器 Pixel 3 / Pixel 3XL |
入力端子 | Micro USBケーブル(※ACアダプターは別売) |
同時充電可能台数 | 1台 |
対応機種 | ・Android Samsung Galaxy S10 / S9+ / S9 / S8 / S8+ / S7 edge / S7 / S6 edge+ Samsung Note 9 / Note 8 / Note 7 Pixel 3 / Pixel 3XL ※上記以外、すべての Qi対応スマホまたは機器が可 ・iPhone iPhone14/iPhone13/iPhone12/iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max / XS / XS Max / XR / X / 8 / 8 Plus |
スマホケース | 厚さ5mm以下のスマホケース○ ※金属製、磁気を帯びたケース不可 |
サイズ | 約80×68×114mm |
重さ | 約108g |
Ankerから販売されるスタンド式のワイヤレス充電です。
数多くあるワイヤレス充電の中でも定番商品になるため、目にしたことがある方も多いはず。
Qi認証を取得した安全性の高い充電器かつ、あらゆる機種に対応できる優れものなので、非常に利便性の高い商品です。
Androidはもちろんのこと、iPhoneの各シリーズにも対応しているので、自宅に1台あれば複数の充電ケーブルを用意する必要もなし。
機種に合わせて最大出力数が変わり、最適なW数で急速充電をしてくれるので、バッテリーに過負荷がかかる心配もありません。
スタンドタイプですが、縦置きと横置きどちらも可能なので、充電中に動画視聴もできます。
価格も安価なので、最初の1台に選ぶ商品としてもおすすめですよ。
Anker PowerWave 10 Standの特徴はこちら。
- Qi認証取得で安全性高く使える充電器
- 機種に合わせて最適なW数で急速充電
- AndroidだけでなくiPhoneも可能で利便性○
- 縦置きと横置きが自由に選べる
- 安心して使えるAnker製品
ワイヤレス充電に関するよくある質問
最後にワイヤレス充電に関するよくある質問をまとめていきます。
ワイヤレス充電するとバッテリー劣化がひどい?
ワイヤレス充電を使用したことで、バッテリーが劣化していくことはありません。
ただし、使い方を間違えてしまうとバッテリーにダメージを与え、劣化させてしまう可能性はあります。
ワイヤレス充電は熱を発生させる構造ですが、スマホを置く位置がズレていたり離れていたりすると、充電器もしくはスマホ自体が異常なレベルで発熱するケースがあるようです。
高温状態で充電を続けてしまうと、スマホの電池に使われているリチウムイオン電池はダメージを受けてしまい、劣化の原因となってしまいます。
ワイヤレス充電の発熱については「充電器が想像以上に熱くなるケースもある」をご覧ください。
ワイヤレス充電の危険性は?
ワイヤレス充電自体に危険性はありません。
ただし、使い方を間違えてしまうと充電器やスマホの故障だけでなく、「火災」につながる可能性も十分にあります。
- 充電位置がズレてしまったことで高熱を発生させ、そのまま放電し続けて発火するケース
- 充電器とスマホの間に金属ケースやアクセサリがあることで発熱し、そのまま発火するケース
多くのワイヤレス充電器は安全装置が搭載されていて、異常があれば自動で感知して充電をストップしますが、稀に作動しないケースもあるようです。
また、安価なモデルには安全装置が付いていない商品もあるので、購入の際はチェックしてくださいね。
ワイヤレス充電を置きっぱなしにすると劣化を進める?
ワイヤレス充電を置きっぱなしにしても、過度な熱が加わらない限り、デバイスに与える影響は小さいようです。
スマホに搭載されているリチウムイオン電池は、充電の継ぎ足しをしても受けるダメージは小さく、問題ないとのこと。
ただし、その際に高温の熱を与え続けてしまうと劣化を進めてしまうようなので、大事なのは「熱の温度と時間」になります。
劣化が進むリスクをなるべく下げたい方は、充電が完了次第、置きっぱなしにはせず回収しておけば間違いありません。
ワイヤレス充電の仕組みとは?体に悪い?
ワイヤレス充電の仕組みには複数の種類があります。
- 電磁誘導方式
- 磁界共鳴方式
- 電界結合方式
- 電波受信方式
主に使われているのが電磁誘導方式で、多くの商品がこのタイプです。
電磁誘導方式の場合、送電用のコイルから電力を流して磁界を発生させ、受電用コイルががその磁力を使って電気へと変換して電力を発生させます。
専門的な解説としてはこちら。
送電側コイルに電流が流れると、アンペールの法則により、磁界(磁束)が発生します。
国立研究開発法人 科学技術振興機構
この磁束の一部(実線矢印)が受電側コイルを貫き、かつそれが時間変動すると受電側コイルに誘導電圧が発生します。
この電圧により負荷抵抗(給電対象)に電流が流れ、電力を供給します。
また、ワイヤレス充電で発生する電磁波はごくわずかの量で、人体に影響するほどの量ではないとされています。
ワイヤレス充電はいらない?
ワイヤレス充電は、普段から有線の充電に面倒を感じている人など利便性を求めている人には最適な商品です。
確かに、発熱の危険性や充電スピードが遅いといったデメリットもあるので、ワイヤレス充電は全ての人に向いているとは言えません。
具体的には以下のような人におすすめ。
- 充電時に有線ケーブルの接続が面倒と感じている人
- 充電ケーブルの断線による買い替えに悩んでいる人
- 端末の種類によってケーブルの数が増えてしまっている人
- デスクの上に広がる充電ケーブルをコンパクトにしたい人
- 充電作業をスマートにしたい人
ちなみに口コミをリサーチした中では、ワイヤレス充電の導入によって満足しているユーザーもいれば、「イマイチだったかも?」と感じているユーザーも多数見受けられたので、「賛否両論」という状況でした。
まとめ:ワイヤレス充電のデメリットは?失敗・後悔したくない人に向けて徹底解説!
この記事ではワイヤレス充電のデメリットやメリット、おすすめの商品について解説してきました。
ワイヤレス充電のデメリットはこちら。
- ワイヤレス充電器は充電スピードが遅い
- スマホを正確に置かないと充電されない
- 充電中はスマホが使えなくなる
- 充電器が想像以上に熱くなるケースもある
ワイヤレス充電にはデメリットもありますが、日頃から充電作業を面倒と感じていた方であれば、画期的なアイテムとして使えるかもしれません。
ぜひこの記事を参考にして、ワイヤレス充電の導入を検討してくださいね。
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