土を使わずに植物を育てられると人気のハイドロカルチャー。
「ハイドロカルチャーに挑戦したいけど、枯らしてしまわないだろうか」
「ハイドロカルチャーは、ホントに手軽に植物を育てられるの?」
このように疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
植物を育てたことのない人にとっては、コツがいるのがハイドロカルチャーです。
そこで今回は、ハイドロカルチャー歴10年以上の私が「ハイドロカルチャーのデメリット」を中心にお伝えしていきます。
記事の後半では、ハイドロカルチャーに関するよくある質問にもお答えしています。
どうぞ最後までお楽しみください。
ハイドロカルチャーのデメリット
まずは、買ってから後悔しないように「ハイドロカルチャーのデメリット」からお伝えしましょう。
ハイドロカルチャーには、3つデメリットがあります。
- 根腐れしやすい
- 適さない植物がある
- 植物の生長が遅い
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ハイドロカルチャーは根腐れしやすい
ハイドロカルチャーは、土使わずに植物を栽培できます。
(参照:ハイドロカルチャーとは | HAOMIRU)
しかし、ハイドロカルチャーのデメリットとして「根腐れしやすい」点があげられます。
わかりやすいように、土を使って植物を育てる場合を考えてみましょう。
土を使う栽培では、根が常に水と触れていることはありませんよね。
土が乾いて、植物が水を必要としたタイミングで水やりをします。
一方ハイドロカルチャーは根が常に水と接している状態です。
ハイドロカルチャーに慣れないうちは、水やり方法や水やり頻度に戸惑う人もいるでしょう。
ハイドロカルチャーの場合は、水が無くなったのを目視で確認してから与える程度で十分です。
(参照:ハイドロカルチャーの育て方 | HAOMIRU)
根腐れの原因になるので、水のやり過ぎには注意してください。
私もハイドロカルチャーで育てていた観葉植物のポトスを枯らしてしまった経験があります。
後日見てみると茎や根が柔らかくなっていて異臭がしたので、根腐れが原因で枯れてしまったとわかりました。
元気に育てたかったのですが、とても残念でした。
それからは、ハイドロカルチャーで育てる植物に水をやり過ぎないように気をつけています。
ハイドロカルチャーに適さない植物がある
ハイドロカルチャーには、適さない植物があります。
どんな植物でも植えられるわけではないのが、ハイドロカルチャーのデメリットの1つです。
ハイドロカルチャーに適さない植物は以下のような種類です。
- 多肉植物
- サボテン
- 日光を好む植物
乾燥気味にそだてる多肉植物やサボテンは、ハイドロカルチャーに適していません。
お伝えしたように、ハイドロカルチャーは水に根が触れた状態で育てる栽培方法だからです。
日光を好む植物もハイドロカルチャーには向いていません。
日光に当てると必然的に水温が上がり、根を痛める原因になります。
強い日光を好む植物は、ハイドロカルチャーで育てないようにしましょう。
ハイドロカルチャーと相性がいい植物を探して楽しんでくださいね。
ハイドロカルチャーの植物は成長が遅い
ハイドロカルチャーでは、植物の成長が遅く大きく育てるのが難しい点はデメリットです。
グングン成長する植物を育てたい人にとっては、「変化がない」と感じるでしょう。
成長が遅く、大きく育たないのはいくつか理由があります。
成長が育たない要因 | 説明 |
---|---|
土を使っていない | 有機成分を含んだ土と無機質のハイドロカルチャーでは、 植物に行き渡る栄養分にも差があります。 そのため成長速度が遅かったり、大きく育たなかったりします。 |
植え替え時に根を痛めることがある | ハイドロカルチャーに植物を植える際は、 根についている土を全て洗い流します。 植え替えのとき、根にダメージがあると成長が遅くなったり、 最悪の場合枯れてしまうこともあります。 |
参照:ハイドロカルチャー(水耕栽培)のデメリットは? – 福樹園【沖縄最大の観葉植物生産者】 (fukujuen.farm)
「インテリアとして、大きく育たない植物を探している」という人にとって「生長が遅い」はむしろメリットになります。
ハイドロカルチャーのメリット
ハイドロカルチャーには、メリットもあります。
実際にハイドロカルチャーをやっている私が感じるメリットは、以下の3つです。
- 虫がわきにくい
- 見た目がおしゃれ
- 繰り返し使える
詳しくお伝えします。
ハイドロカルチャーは虫がわきにくい
ハイドロカルチャーは、土を使わないので虫がわきにくく衛生的です。
室内で植物を育てたい人、虫が苦手な人にハイドロカルチャーはおすすめ。
私もとにかく虫が苦手です。
植物を育てるのは好きなのですが、室内で育てている植物に虫がわくなんてゾッとします。
インテリアとして小ぶりな植物を室内に飾るなら、ハイドロカルチャーがおすすめです。
土を使った栽培方法では、水をやると土がこぼれたり流れ出たりすることがありました。
ハイドロカルチャーなら、室内を汚す心配もありません。
ハイドロカルチャーは見た目がおしゃれ
ハイドロカルチャーは、穴の開いている容器を使う必要がありません。
そのため、お気に入りのグラスや、花瓶を容器としておしゃれに使用できます。
水分の減り加減がわかるように、透明な容器を使うのがおすすめです。
透明な容器と、植物のグリーンは相性がよいのでお部屋にも溶け込むでしょう。
お菓子のカップや、使わなくなった酒器などを再利用するのも素敵ですね。
容器と植物のマッチングを考えるのも楽しいですよ。
あなたのアイデアとセンスを活かして、ハイドロカルチャーを楽しんでください。
ハイドロカルチャーの資材は繰り返し使える
ハイドロカルチャーのための資材は、洗って再利用できます。
ハイドロカルチャーで植物を植えるのに使われる素材は、さまざまなものがあります。
一般的には、粘土を高温で焼いた石が使われます。
この素材は、細かい穴がたくさん開いているのが特徴です。
細かい穴がたくさん開いているため、空気と水分を多く含むことが可能になり根に酸素と水分を届けます。
(参照:ハイドロカルチャーに最適な植込み材は?ハイドロボール、ネオコール、セラミスグラニューどれがいいのか? – ハイドロカルチャーで楽しもう (hydroculture.jp))
苔やカビが生えてしまっても、捨てずに再利用できますよ。
再利用の手順は以下のようになります。
- 植物を他の容器に植え替える
- 水でよく洗う
- 天日でよく乾燥させる
ハイドロカルチャーの植え込み資材は、さまざまな物があります。
再利用できるかどうか、まずは説明書で確認してくださいね。
おすすめのハイドロカルチャーの容器
ここからは、ハイドロカルチャーの容器でおすすめしたいものを紹介します。
「初心者でもすぐにハイドロカルチャーが始められる」容器を選びました。
- ハイドロカルチャーかんたんセット
- FOYER 割れない 花瓶
- バブルボールM
一つずつお伝えしていきましょう。
ハイドロカルチャーかんたんセット
引用:Amazon
植物さえ用意すれば、すぐにハイドロカルチャーが始められるセットです。
ガラスの容器もシンプルで、植物が映えそうですね。
ハイドロカルチャーかんたんセットの詳細をまとめました。
大きさ | ガラス容器:幅8.8㎝×高さ7㎝ |
重さ | ハイドロコーン:約60g 根腐れ防腐剤:3〜4g 重石:約40g |
セット内容 | 丸いガラス瓶容器 ハイドロコーン 根腐れ防腐剤 重石 |
♦おすすめポイント♦
小ぶりなサイズで、ミニ観葉植物にピッタリです。
セットに根腐れ防止剤も入っていて、はじめてハイドロカルチャーをする人にもおすすめ。
FOYER 割れない 花瓶
引用;amazon
小ぶりでシンプルな透明容器です。
ハイドロカルチャーの容器は、植物を引き立てるようなシンプルなものがおすすめ。
大きさ | 幅幅10cm×高さ10cm |
重さ | 340g |
材質 | ポリカーボネート |
♦おすすめポイント♦
FOYER 割れない 花瓶 は、その名前の通り割れにくく丈夫です。
植物を飾っていて万が一倒れたときも、割れない素材なので安心ですね。
広口でお手入れがしやすいのもポイントです。
バブルボールM
引用:Amazon
ハイドロカルチャーにおすすめなガラス容器です。
ハイドロカルチャーには、水の様子が見える透明な容器がピッタリです。
なるべくシンプルで植物を選ばない容器がおすすめですよ。
こちらの商品の基本情報はこちらです。
大きさ | 長さ15 x幅 15 x 高さ12 cm |
重さ | 890g |
セット内容 | ガラス容器2 |
♦おすすめポイント♦
シンプルなガラス容器なので他にも用途があります。
嬉しい2個セット。
花びんとして使ったり、アクアリウムに使ったり、アイディア次第でおしゃれに使えます。
ハイドロカルチャーに関するよくある質問
「ハイドロカルチャーに挑戦してみたい」とお悩みの人に、ここからは「よくある質問」の紹介します。
- ハイドロカルチャーは虫やゴキブリがわく?
- ハイドロカルチャーが向いている植物は?
- ハイドロカルチャーが向かない植物は?
- ハイドロカルチャーで育てるのは植物がかわいそう?
- ハイドロボールとハイドロコーンの違いは?
一つずつお伝えします。
ハイドロカルチャーは虫やゴキブリがわく?
ハイドロカルチャーは、虫がわきにくいので安心してください。
土を使わない無機物な素材で育てる栽培方法なので、衛生的です。
ゴキブリは、水分補給のために家の中に侵入してきます。
(参照:ゴキブリは水を求めて家のなかを移動する!水回りの対策をしよう!|生活110番 (seikatsu110.jp))
ハイドロカルチャーの容器に、常に水が溜まっているとゴキブリがわく可能性があります。
ハイドロカルチャーの水は、容器の底についてから追加で与える程度に抑えてください。
ハイドロカルチャーが向いている植物は?
ハイドロカルチャーに向いている植物は、ミニサイズの観葉植物です。
中でも耐陰性のある、日陰に強い植物が向いています。
具体的には、ポトス、アイビー、テーブルヤシ、パキラなどです。
(参照:ハイドロカルチャーに向いている植物5選【初心者におすすめ】 | komame topics (oretanyamabokori.com))
「この植物は向いているのかな」と心配な人は、購入する前にお店の人に相談してみましょう。
ハイドロカルチャーが向かない植物は?
ハイドロカルチャーに向かない植物は、乾燥を好む植物です。
具体的には、サボテン、多肉植物はハイドロカルチャーに向いていません。
日光を好む植物もハイドロカルチャー向きではありません。
強い日光に当てると、水の温度が上がり根を傷めてしまう可能性があります。
ハイドロカルチャーで育てるのは植物がかわいそう?
ハイドロカルチャーに適した植物を選べば「かわいそう」ではありません。
植物が育った環境を知って、性質に合わせた育て方をすればハイドロカルチャーでも元気に育ちます。
植物が「かわいそう」なのは、世話をせずに放置することです。
ハイドロカルチャーの植物は、水や温度の管理を適切におこなって愛情を注いで育てましょう。
ハイドロボールとハイドロコーンの違いは?
「ハイドロボール」と「ハイドロコーン」は、同じものです。
どちらも焼成発砲させた煉瓦に似た石を指します。
「ハイドロボール」「ハイドロコーン」というのは、商品名です。
どちらも正式な名称は「レカトン」といいます。
(参照:ハイドロカルチャーの歴史(2) レカトンの歴史 | 観葉植物の生産・レンタル・販売|株式会社 プラネット (kankyo-ryokka.com))
まとめ:ハイドロカルチャーのデメリットを徹底解説!
今回は、ハイドロカルチャーを始めようか迷っている人に「ハイドロカルチャーのデメリット」をお伝えしてきました。
- ハイドロカルチャーは根腐れしやすい
- ハイドロカルチャーに適さない植物がある
- ハイドロカルチャーの植物は成長が遅い
ハイドロカルチャーは、土を使わない栽培方法です。
ハイドロカルチャーを始めたい人は、デメリットとメリットをよく検討して挑戦してくださいね。
特徴を理解してから始めれば、ハイドロカルチャーで植物を育てる楽しみが味わえるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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