「跳ね上げ式ベッドっていいの?買って後悔しない?」
「デメリットはないの?」
跳ね上げ式ベッドを買おうか悩んでいる方の中には、このような疑問を浮かべている方もいらっしゃるかもしれません。
跳ね上げ式ベッドとは、マットレスと床板を持ち上げた中に物をしまえる収納スペース付きベッドのことです。
ベッド自体が収納になっているため、収納ボックスを引き出すのに必要なスペースを作らずに済み「狭い部屋を有効に使える」「大きなものも収納できる」といったメリットがあります。
しかし、一方で「値段が高い」「湿気が溜まりやすい」などのデメリットがあるのも事実です。
本記事では、跳ね上げ式ベッドのデメリットやメリット、おすすめベッドを紹介します。
本記事を読むことで、跳ね上げ式ベッドを買ったほうがいいか、買って後悔しないかがわかるため、ぜひ最後までご覧ください。
跳ね上げ式ベッドのデメリット
初めに、跳ね上げ式ベッドのデメリットを見ていきましょう。
- 値段が高め
- 大きいサイズがない
- 湿気が溜まりやすい
- 組み立てが難しい
- 使用頻度が多い収納には不向き
- まれに故障することもある
値段が高め
跳ね上げ式ベッドのデメリットは、値段が高めに設定されていることです。
引き出しベッドと同じサイズでも、4~5万円ほどの差があります。
ニトリやIKEAでも跳ね上げ式ベッドは高いため、なかなか手が出しにくいです。
また、跳ね上げ式ベッドは使い続けるとシリンダーのガスが減って力が弱まります。
シリンダーの交換は保証期間外だと費用がかかりますし、保証期間内であっても荒く扱うとシリンダーの寿命も縮むため、交換のスパンが短くなって余計にお金がかかってしまうでしょう。
跳ね上げ式ベッドを購入する場合は、なるべくネット通販などで安くおさえるのがおすすめです。
大きいサイズがない
跳ね上げ式ベッドには、基本的にクイーンやキングなどの大型サイズがありません。
跳ね上げ式ベッドは、マットレスと床板を持ち上げるために「ガス圧シリンダー」という部品を使っています。
ガス圧シリンダーは、重さや大きさに応じて強度や圧力を調整しなければなりませんが、大きくて重いマットレスには対応できないため、大型サイズのベッドがないのです。
シングルサイズのものを2つ並べれば大きくはなりますが、高さや硬さが揃わなかったり、継ぎ目ができたりしてしまいます。
また、2台分の価格を払わなければならないので、お金もかかってしまうでしょう。
大きいサイズを求めている場合は、通常の引き出し式を検討したほうがいいかもしれません。
湿気が溜まりやすい
跳ね上げ式ベッドに限ったことではないですが、ベッド下に収納がある場合は湿気が溜まりやすいです。
湿気の原因はマットレスに吸われた汗や床・窓から出る結露などで、下に空気が流れるスペースがないことから通気性が悪くなります。
足のあるベッドなら、ベッドの下に湿気を逃がすスペースがありますが、収納があるとベッドの下が密閉されているため湿気が逃げません。
カビが発生するリスクが高まるため、たまに床板を跳ね上げて、収納スペースを換気する必要があります。
組み立てが難しい
組み立てるのが難しいのも、跳ね上げ式ベッドのデメリットです。
跳ね上げ式ベッドの組み立てはシリンダーの取り付けがポイントで、取り付けに慣れていないと時間がかかります。
ベッドやマットレスの重さ・作業時のバランスなど、プロが2人で行っても難しいものです。
女性の方や組み立てに自信がない方は、組み立てサービスの申し込みをおすすめします。
組み立てサービスは追加料金がかかるものの、プロの業者が組み立ててくれるため安心です。
使用頻度が多い収納には不向き
跳ね上げ式ベッドは、収納頻度が多い収納には不向きです。
床板を跳ね上げるとき、マットレスはそのままで大丈夫ですが、布団や枕などの寝具は移動させないといけません。
寝具を毎回移動させるのは面倒ですし、横着して寝具を置きっぱなしにしてしまうと、跳ね上げるときに落ちてしまう可能性もあります。
跳ね上げ式ベッドの収納は、日用品や普段着など頻繁に使うものには向いていません。
季節物や特別な服、スーツケースなど使用頻度が低いものに使うと良いでしょう。
まれに故障することもある
跳ね上げ式ベッドは、まれに壊れることもあります。
跳ね上げ式ベッドの開閉に使われているガス圧シリンダーは、長く使うと故障することがあるのです。
故障の原因はシリンダーのガスが抜けてしまうことで、ガスが抜けると床板を跳ね上げるときに重く感じます。
万が一故障した場合は、メーカーに修理を依頼しなくてはなりません。
ただ、ガス圧シリンダーは車のダンパーなどにも使われる耐久性の高い部品です。
通常の使用では10年以上は問題なく使えるように設計されているため、そこまで心配する必要はありません。
気になる場合は、第三者機関で検査して開閉テストなどに合格した商品を選ぶと良いでしょう。
跳ね上げ式ベッドのメリット
次に、跳ね上げ式ベッドのメリットを5つ解説していきます。
- 引き出すスペースを作る必要がない
- 大きいものも収納できる
- 横に2台ベッドが並べられる
- 小さな力でも開閉できる
- 耐荷重が高く頑丈
引き出すスペースを作る必要がない
跳ね上げ式ベッドだと、収納を引き出すためのスペースを作らなくて済みます。
引き出しタイプの場合、引き出しを引っ張り出すスペースが必要です。
しかし、跳ね上げ式ベッドであればマットレス部分を真上に上げて使うため、ベッド周りにスペースを作る必要がありません。
ベット周りが省スペースになれば、床にラグマットを敷いたり、ベッドサイドにテーブルやチェストを置いたりもできます。
空間を有効に活用して快適なベッドルームが作れるのは大きなメリットです。
大きいものも収納できる
大きな荷物や季節物の寝具などを収納するのに便利なのが、跳ね上げ式ベッドです。
跳ね上げ式ベッドは収納部分に仕切りがないため、スーツケース・暖房器具・カーペットなどかさばるものもすっきりと入れられます。
一年で数回しか使わないものは、ベッドの下にしまっておけば邪魔になりません。
また、跳ね上げ式ベッドには高さや深さが異なるものもあります。
収納したいもののサイズに合わせて最適な跳ね上げ式ベッドを選べば、無駄なスペースを作らずに収納可能です。
横に2台ベッドが並べられる
跳ね上げ式ベッドなら、横に2台ベッドが並べられます。
パートナーや子どもと一緒に寝る場合、2台のベッドをくっつけて使いたいと考える方もいるかもしれません。
しかし、2台くっつけて使うとなると、引き出しを開けるスペースが左右両方に作る必要性が出てきます。
左右両方にスペースが必要になってしまうと、狭い部屋を有効活用しようと収納付きのベッドを買っても意味がありません。
跳ね上げ式ベッドなら、ベッドのサイズ分だけのスペースで済みます。
親子3人でも快適に眠れるベッドを作ることも可能です。
小さな力でも開閉できる
跳ね上げ式ベッドは、小さな力でも開閉できます。
自動車のトランクと同じガス圧式になっているため、開閉時に大きな力は必要ありません。
女性の方でも簡単に開け閉めできます。
バタンと急に閉まってしまう心配もなく、軽く押すだけで開け閉めが可能です。
耐荷重が高く頑丈
床板が強固な跳ね上げ式ベッドは、ベッド自体の重さにも耐えられます。
構造が頑丈で耐荷重が高いため、大柄の人でも安心です。
また、きしみ音も出ないため、カップルや家族で使うのにもおすすめといえます。
おすすめの跳ね上げ式ベッド3選
跳ね上げ式ベッドはさまざまなメーカーが販売しているため、どれを購入すればいいのか迷いがちです。
ここでは以下3つのメーカーのおすすめ跳ね上げ式ベッドを紹介します。
- ニトリ
- マッターホルン
- ロングフォルス
[幅100cm] 跳ね上げ式ベッド ニトリ シングルベッドフレーム 収納付きベッド【配送員設置】 【5年保証】
ニトリの跳ね上げ式ベッドです。
サイズはシングルで、深型収納タイプ・たてオープンになっています。
モダンな見た目は、どのような部屋にもなじみやすいです。
また、ヘッドレスタイプのため、部屋もすっきりとした印象になります。
収納スペースには仕切りがないため、収まりにくいスキーやラグなど長尺物の収納に最適です。
跳ね上げ式ベッド セミシングル ベッドフレームのみ 深さラージ アウトドア収納
マッターホルンの跳ね上げ式ベッドです。
バックパックやトレッキングシューズ、大型のプラスチックコンテナなど、大きなアウトドアグッズが収納できます。
アウトドアを楽しむ方にはぴったりな跳ね上げ式ベッドです。
きしみや音鳴りを防止するフェルトがついているため、床板を閉じる際のフットボードにぶつかる音も気になりません。
また、湿気防止用の穴もついているため湿気がこもりにくいです。
カラーはお部屋が引き締まるダークブラウン、部屋が明るい印象になるホワイト、 優しい木のぬくもりが感じられるナチュラルの3色を展開しています。
組立設置付 シングル 国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッド ロングフォルス
最大約800Lの大容量収納が可能で、布団やラグ、幅を取る荷物までしっかり収納できます。
床板はすのこになっており、室内で場所を取ることなく布団を干すことが可能です。
こまめに空気を通せるため、寝具の湿気を防げます。
また、JIS規格に準じた床面中央部への30分間の垂直荷重試験を行っており、11,768N(約1,200kg)の試験に合格しているため、とても丈夫です。
耐荷重600kgの頑丈設計となっています。
跳ね上げ式ベッドについてよくある質問
ここからは、跳ね上げ式ベッドについてよくある質問にお答えします。
- 跳ね上げ式ベッドの寿命を延ばすコツは?
- 跳ね上げ式ベッドで事故は起きないの?
- 跳ね上げ式ベッドはカビが生える?
- 跳ね上げ式ベッドの組み立ては1人でもできる?
- 跳ね上げ式ベッドの収納を上手に使うには?
跳ね上げ式ベッドの寿命を延ばすコツは?
跳ね上げ式ベッドの寿命を延ばすには、まず購入の時点で開閉テストに合格したベッドを選び、購入後は定期的にメンテナンスをすることです。
跳ね上げ式ベッドの商品紹介には「何万回のテスト開閉に合格した」といった記載があります。
第三者機関でテストを行って合格したものであれば、すぐに壊れることはありません。
また、特にこだわりがなければ、縦開きよりも横開きをおすすめします。
どちらも耐久性はありますが、縦開きだとベッドにかかる負担が大きく、横開きのほうが比較的耐久性が高いです。
跳ね上げ式ベッドで事故は起きないの?
跳ね上げ式ベッドで事故が起きる可能性は、わずかですがあります。
一般的なベッドと比べて、跳ね上げ式ベッドは組み立てが複雑です。
ガス圧シリンダーや重い床板などが必要であるため、うまく組み立てられないと事故の原因になるかもしれません。
また、収納スペースを多くしたいからといって、床板の高さがある跳ね上げ式ベッドを選ぶと、今度はマットレスや布団を置くのが大変です。
高さがある跳ね上げ式ベッドで眠ると、落ちたときのダメージも大きくなります。
怪我をしないように、自分に合った高さのものを選びましょう。
跳ね上げ式ベッドはカビが生える?
跳ね上げ式に限ったことではありませんが、収納付きベッドは湿気がこもりやすいです。
人は寝ているときに寝汗をかくことがありますが、寝汗はマットレスの裏に湿気としてたまります。
跳ね上げ式ベッドの下は収納庫になっており、ベッド下に空間がないため空気が流れません。
通気性が悪いため、湿気を放置すると梅雨や夏などの湿度が高い季節にカビやダニが繁殖してしまいます。
除湿シートをマットレスの下に敷く・収納庫に除湿剤を置く・マットレスを定期的に跳ね上げて空気を入れ替えるなどの湿気・カビ対策が必要です。
跳ね上げ式ベッドの組み立ては1人でもできる?
跳ね上げ式ベッドの組み立ては、1人だと難しいです。
跳ね上げ式ベッドは構造が複雑になっています。
通常のベッドであれば組み立ては1人でもできますが、跳ね上げ式ベッドだと1人では大変です。
プロに組み立てをお願いするサービスは有料であることがほとんどですが、慣れている人に組み立ててもらうほうが安心して使えます。
出費がかさむとしても、プロに頼むのがおすすめです。
跳ね上げ式ベッドの収納を上手に使うには?
跳ね上げ式ベッドの収納を上手に使うコツは、使用頻度の低いものをしまうことです。
跳ね上げ式ベッドは、床板を跳ね上げるときに布団や枕などの寝具を移動させる必要があります。
毎日使うものを収納してしまうと、毎回寝具を避ける必要があるため、出し入れが大変です。
跳ね上げ式ベッドの収納スペースには、扇風機など季節物の家電・レジャー用品・季節物の衣類や寝具・スーツケース・防災グッズなど、頻繁に出し入れしないものを収納するようにしてください。
まとめ:跳ね上げ式ベッドのデメリットを後悔したくない人に向けて徹底解説!
改めて、跳ね上げ式ベッドのデメリットをおさらいします。
- 値段が高め
- 大きいサイズがない
- 湿気が溜まりやすい
- 組み立てが難しい
- 使用頻度が多い収納には不向き
- まれに故障することもある
跳ね上げ式ベッドは、すぐに手が出せるような値段ではありません。
購入する場合は、Amazonや楽天などでセールになっているタイミングを狙ったり、ネット通販で比較的安いものを選んだりするなど工夫が必要です。
また、通気性が悪いことから湿気対策も欠かせません。
更に、収納スペースの使い方にも工夫が必要です。
収納スペースがあることで逆に不便さを感じたり、収納そのものを使わなくなったりすると、収納スペースがもったいなくなります。
有効に活用することが大事です。
跳ね上げ式ベッドは、組み立てサービス付きで開閉テストなどに合格した商品を選ぶことで、快適に利用できます。
狭い部屋を有効に使うことで快適なベッドルームが作れるため、ぜひ本記事を参考に、跳ね上げ式ベッドを買うべきかどうか検討してみてください。
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