「段ボールベッドは使いやすいのだろうか」
「どのようなデメリットがあるのだろう」
段ボールベッドを購入しようか悩んでいる方の中には、このような疑問を浮かべている方もいらっしゃるかもしれません。
段ボールベッドは、文字通りダンボールで作られたベッドのことです。
「簡単に作れる」「収納しやすい」といったメリットがある一方、湿度が高いと強度が落ちたり、長時間は使用できなかったりといったデメリットもあります。
本記事では、段ボールベッドのデメリットやメリット、おすすめの段ボールベッドを紹介します。
本記事を読むことで、段ボールベッドを買うべきかどうか、買っても後悔しないかがわかるため、ぜひ最後までご覧ください。
段ボールベッドのデメリット
初めに、段ボールベッドのデメリットを見ていきましょう。
- 湿度が高いと強度が落ちる
- 長時間・長期間の使用には向いていない
- 火の近くで使用すると火事になる危険がある
湿度が高いと強度が落ちる
段ボールベッドは、湿度が高いと段ボールが湿気を吸収して柔らかくなり、強度が落ちてしまいます。
強度が落ちるとベッドが傾く・凹むといった状態になりやすくなるため、安全性も低下してしまい、使い続けるのは危険です。
雨や雪が吹き込む場所や、湿度が高い場所で使用するのは避けてください。
段ボールベッドを使いたい場所の湿度に気を付けておくことで、強度を落とすことなく長期間使えます。
長時間・長期間の使用には向いていない
段ボールベッドは、長時間・長期間の利用には向きません。
段ボールベッドは人が寝ても耐えられるほどの強度ではあるものの、摩擦しやすいため毎日使っているとどうしても強度が落ちます。
毎日使うよりも、例えばベッドが壊れて買うまでの間や被災地での使用など、一時的に使う場合に向いているのです。
ただ、最近では日常的に使うことを考えて、5年・10年など長期間使える段ボールベッドも出てきています。
通常の段ボールベッドよりも構造がしっかりしており、耐久性にも優れているのが魅力です。
段ボールベッドを長時間・長期間使用したいと考えるなら、年単位で使用できるように作られているものを選ぶのがポイントです。
火の近くで使用すると火事になる危険がある
火の近くで段ボールベッドを使用すると、すぐ燃え広がってしまいます。
段ボールベッドは紙でできているため、当然燃えやすいです。
近くに暖房機器を置いている場合は、発火の危険性も考えて念のため離して置いてください。
そして寝る前は絶対に消します。
また、火事の原因としては寝タバコも多いです。
段ボールベッドの傍では避けるようにしてください。
万が一火事が起きると、自分はもちろんご近所の方にも迷惑をかけてしまいます。
段ボールベッドを使う場所では、火気厳禁にするぐらいの対策を取るのがベストです。
段ボールベッドのメリット
次に、段ボールベッドの以下4つのメリットを解説していきます。
- 軽くて移動させやすい
- 収納しやすい
- 暖かさが保てる
- 環境に優しく廃棄しやすい
軽くて移動させやすい
段ボールベッドの大きなメリットは、軽くて移動させやすいことです。
普通のベッドだと大きくて重いため、一人では動かせません。
模様替えしたくても、掃除したいと思っても移動させられず、結局諦めてしまうこともあります。
しかし段ボールベッドであれば軽いため、女性や子供でも簡単に移動させることが可能です。
具体的な重さとしては、製品によって異なるものの7kg~8kg程と10kgもいきません。
ベッドが移動しやすくなれば掃除も比較的楽になりますし、模様替えもしやすくなります。
引っ越しの際も簡単に移動させられるため、新たな引っ越し先へ持って行くことも捨てることも簡単です。
収納しやすい
自由に折りたたんで収納できる点も、段ボールベッドのメリットです。
最新式の段ボールベッドはわずかな時間で組み立てができ、また収納も簡単です。
製品によっては組み立ては必要なく、わずか30秒でできるものもあります。
時間をかけることなく収納できるのは、時間の節約につながります。
また、ワンルームなど狭めの部屋に住んでいる方であれば、折りたたんで収納することで部屋のスペースを有効活用できるためおすすめです。
来客時でも、収納がしやすければすぐにスペースが空けれて便利といえます。
暖かさが保てる
段ボールベッドは構造上、暖かさが保てるようになっています。
段ボールベッドは何枚もの紙の層が重なり合った構造になっており、空気の層がいくつもできるため、暖かさが保てるのです。
段ボールベッドでも暖かさが保てれば、しっかり睡眠が取れます。
また、災害が起きて万が一電気が使えなくなっても、暖かさが保てれば体力が奪われずに済みます。
段ボールというと、その見た目から寒そうなイメージを持つ方も多いと思いますが意外に暖かく、体感温度もしっかり上げられるのです。
環境に優しく廃棄しやすい
段ボールはリサイクルができる素材のため、処分するとなっても環境に優しく負担にならないというメリットがあります。
また、廃棄する際も「雑誌」として廃棄できるため、通常のベッドを処分するより簡単に処分できます。
短い期間しか使わない方や、頻繁に引っ越しをする方におすすめです。
段ボールベッドのおすすめはどれ?
段ボールベッドの種類はさまざまなため、購入しようと思っても迷ってしまいがちです。
中でも、筆者がおすすめしたい以下2社の段ボールベッドを紹介します。
- ブレイン
- 株式会社タチバナ産業
わずか8秒設置 耐荷重が2650Kg ダンボールベッド
ブレインが販売している段ボールベッドです。
蛇腹状の本体を広げて、天板を載せるだけと組み立てが非常に簡単な段ボールベッドです。
使わないときはコンパクトに収納でき、保管もしやすくなっています。
耐荷重が2650Kgとなっているため、2650Kgまでであればどのような体型の方でも利用できます。
長さは約1.9mのため、身長180cmの男性が寝転んでも余裕があるほどです。
組み立てるときも折りたたむときも時間がかからないため、面倒にも感じません。
すぐに部屋を片づけられ、スペースを有効に使えます。
Nedoko‐Dana プライバシー仕切付き「国内製・企業も採用」ダンボールベッド
タチバナ産業が販売している段ボールベッドです。
強化ダンボール製のため頑丈で、長期使用も可能な段ボールベッドです。
大柄な成人男性でも使えます。
プライバシー仕切りがついているため、避難所での使用が可能です。
必要ない場合は組み立てずに収納しておけば問題ありません。
段ボールと一緒にガムテープも入っているため事前に準備するものがなく、すぐに組み立てられます。
段ボールベッドに関するよくある質問
ここからは、段ボールベッドに関するよくある質問にお答えします。
- 段ボールベッドにゴキブリがくるのはホント?
- 段ボールベッドの寿命はどのぐらい?
- 段ボールベッドは普段使いできる?
- 段ボールベッの作り方は?
段ボールベッドにゴキブリがくるのはホント?
段ボールベッドは、ゴキブリが来ることもあります。
何枚もの層になっている段ボールの構造は狭い空間になります。
更に、段ボールは暖かさを保てる・水分が染み込みやすいといった特徴があることから、段ボールの内部はゴキブリが大好きな湿度になってしまいます。
こうして、ゴキブリが住みやすい環境ができあがっていくのです。
段ボールベッドにゴキブリが来ないようにするためには、対策を行う必要があります。
ゴキブリは風通しの悪い湿気の多い場所を好むため、風通しが良く湿気も少ない場所で使うようにしてください。
換気を怠ってはいけません。
また、段ボールは水分が染み込みやすいため、キッチンなど水が近い場所では使わないようにします。
更に、こまめに掃除することも大切です。
また、アロマなどの香りはゴキブリが嫌うため、段ボールベッドを置いている部屋はもちろんのこと、家のさまざまな箇所に置いてみても良いです。
段ボールベッドの寿命はどのぐらい?
段ボールベッドの寿命は、数週間〜数か月とされています。
ただし、段ボールの材質や構造、使用者の体重などによって変わってくるため、一概には言えません。
また、最近は長期間使うことも考えて、年単位で使える段ボールベッドも出ています。
購入の際は、説明書や口コミなどを見てどのくらい使えるのか見てから買ってみることをおすすめします。
段ボールベッドは普段使いできる?
段ボールベッドは普段使いも可能です。
毎日使うことから、1か月程度であれば問題ありません。
ただ、普段使いしようと思ったら、できるだけ長く持たせなくてはなりません。
段ボールベッドは使用者の体重など使用していい範囲が決まっているため、その範囲を使用者が超えていないか、また湿気が高くないかなどに気を付ける必要があります。
段ボールベッドの作り方は?
段ボールベッドの作り方は、以下の通りです。
ダンボール箱×12個・ダンボール板・ガムテープを用意して、ぜひ作ってみてください。
- 段ボールの中に、対角線にダンボール板を差し込んで蓋をする
- ①を12個作り、縦に4つ・横に3つ並べて、連結させる
- 上に板を敷いて毛布をかぶせて完成
対角線にダンボール板を対角線に差し込むのは、段ボールの強度を上げるためです。
段ボールの箱数や並べる数は、使用者の身長によって調節してください。
まとめ:段ボールベッドのデメリットを徹底解説!
改めて、段ボールベッドのデメリットをおさらいします。
- 湿度が高いと強度が落ちる
- 長時間・長期間の使用には向いていない
- 火の近くで使用すると火事になる危険がある
段ボールは紙のため、湿度が高い場所に置いているとだんだん強度が落ちていってしまうのが難点です。
また、火の近くに置いてしまうと、もし火が飛び移ってしまえばすぐ燃え広がってしまいます。
加湿器などを使用して湿度を調整し、一切火の気がない場所で使うようにするのがベストです。
ベッドを簡単に組み立てたい、収納できるベッドが欲しいと考えているのであれば、ぜひ本記事を参考に段ボールベッドを選んでみてください。
購入前には、長期間使うことも考えて強度などにも目を向けてみてくださいね。
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