柄と本体に継ぎ目がない「オールステンレス包丁」
気になっている人も多いのではないでしょうか。
「オールステンレス包丁は使いにくい」
「オールステンレス包丁は切れないってホント?」
オールステンレス包丁を買ってから後悔したくないですよね。
そこで、今回はオールステンレス包丁のデメリットを中心にお伝えします。
デメリットを知っていれば、オールステンレス包丁を買うか・買わないかの判断材料になりますよ。
ぜひ最後までお読みいただき、後悔しないお買い物をしてください。
オールステンレス包丁のデメリット
買ってから後悔したくない人に向けて、オールステンレス包丁のデメリットをお伝えします。
オールステンレス包丁のデメリットは、主に3つです。
- 滑りやすい
- 研ぎにくい
- 鋼製より切れ味が劣る
詳しく解説します。
滑りやすい
オールステンレス包丁のデメリットは「滑りやすい」点です。
もし手を滑らせて足元に包丁を落としてしまったら、とても危険ですよね。
固い根菜類を切るはグッと力を入れて包丁を握りますが、手が滑ってしまっては力が入りません。
筆者は、特にお肉やベーコンの脂がステンレスの柄に付くと滑りやすいと感じます。
脂が付いたら一度包丁をしっかり洗う必要があり、調理中は面倒だなと思うことも……。
オールステンレス包丁の中には、滑り止めとして柄に加工が施されている商品もあります。
しかし、滑り止めの凹凸に汚れが溜まりやすいデメリットも生じてしまいます。
どちらにしても、オールステンレス包丁の柄はよく洗って水分を拭き取り、滑りにくい状態で使用するのがおすすめです。
研ぎにくい
オールステンレス包丁のデメリット二つめは「研ぎにくい」です。
包丁の切れ味が鈍ってきたら、ご家庭でも研ぎますよね。
オールステンレス包丁の場合、鋼製の包丁と比べて研ぎにくいとされています。
オールステンレス包丁が研ぎにくいのは、ステンレス鋼の材質が原因の一つです。
ステンレス鋼は合金のため、錆びにくいメリットがあります。
一方ステンレス鋼の性質上、刃に粘りがあり砥石に引っかからず滑ってしまい、研ぎにくくなっているのがオールステンレス包丁です。
オールステンレス包丁を研ぐ場合は、柔らかめの砥石を選ぶのがおすすめです。
(参照:ステンレス包丁の研ぎ方 – 堺一文字光秀 包丁のこと)
包丁の材質に合った砥石を使って、よく切れる包丁でお料理しましょう。
鋼製より切れ味が劣る
オールステンレス包丁のデメリット三つめは「鋼製よりも切れ味が劣る」点です。
同じような価格帯の包丁なら、鋼製の包丁の方が切れ味が良いといえます。
オールステンレス包丁の切れ味が劣るのは、ステンレス鋼に含まれる添加物が原因です。
一方、添加物を含まない鋼製の包丁には、良い刃をつけやすい特長があります。
(参照:包丁の素材・材質。ステンレスと鋼の切れ味や特徴の違いを知る – 堺一文字光秀 包丁のこと )
ただし、鋼製の包丁は錆びやすくメンテナンスに手間がかかります。
近年は技術の進歩によって鋼製に劣らない切れ味のステンレス包丁も販売されています。
どの素材の包丁を選ぶかは、使いやすさやメンテナンスの手間を基準にあなたが判断してくださいね。
オールステンレス包丁のメリット
オールステンレス包丁には、もちろんメリットもあります。
筆者が考えるオールステンレス包丁のメリットは主に3つです。
- 錆びにくい
- 衛生的
- 食洗器で洗える
一つずつ見ていきましょう。
錆びにくい
オールステンレス包丁のメリット一つめは「錆びにくい」点です。
もちろんステンレス鋼とはいえ、まったく錆びないわけではありません。
果物など酸性の食材を切ったときはオールステンレス包丁でも早めに洗うなど、ちょっとしたメンテナンスが必要です。
とはいえ、オールステンレス包丁は、鋼製の包丁よりも圧倒的にメンテナンスがラクです。
包丁をメンテナンスする時間がとれない人は、オールステンレス包丁がおすすめです。
衛生的
オールステンレス包丁のメリット二つめは「衛生的」なところです。
オールステンレス包丁とは、その名前のとおり継ぎ目のない包丁です。
つまり、柄と包丁本体の継ぎ目に汚れや雑菌がたまることがありません。
ステンレス製なので、熱湯をかけて包丁全体を消毒することも可能です。
オールステンレス包丁は、手入れがラクで衛生的な包丁です。
包丁の柄が木製だと、水分で腐食する可能性や継ぎ目から柄に雑菌が入る恐れがあります。
オールステンレス包丁なら、腐食の心配もありません。
食洗器で洗える
オールステンレス包丁のメリット三つめは「食洗器で洗える」です。
食洗器対応のオールステンレス包丁は、多数販売されています。
購入する際に確認してみてくださいね。
包丁を食洗器で洗えれば、手間が省けますし、包丁全体をしっかり洗えて衛生的です。
包丁を洗っているときに、手を切ってしまうなどの危険もありませんね。
洗い物の手間をなるべく減らしたいなら、オールステンレス包丁がおすすめです。
オールステンレス包丁の切れ味最高峰のおすすめを紹介
オールステンレス包丁を使ってみたくても「種類が多くて選べない」という人もいるでしょう。
そこで、この章では切れ味のよいオールステンレス包丁のすすめを紹介します。
包丁はさまざまな種類がありますが、家庭で汎用性が高いのは「三徳包丁」ですよね。
今回は、家庭用包丁として切れ味に定評のある「三徳包丁」をピックアップしてお伝えします。
- ニトリ
- GLOBAL
- 貝印
詳しく見ていきましょう。
オールステンレス包丁ニトリのおすすめは『小三徳包丁』
当サイトでは、お馴染みの生活雑貨販売店ニトリ。
ニトリではさまざまな種類のオールステンレス包丁が販売されています。
そんなニトリのオールステンレス包丁のなかでも、特におすすめしたいのが『小三徳包丁』です。
『小三徳包丁』の特長は以下の表をご覧ください。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ(cm) | 幅28×奥行4.2×高さ1.6 |
重さ | 約120g |
刃付け形状 | 両刀付け |
食洗器使用 | 可能 |
♦おすすめポイント♦
ニトリの『小三徳包丁』は、小ぶりなサイズで軽いのが特長です。
この『小三徳包丁』はデザインや使いやすさが評価されて、2022年グッドデザイン賞を獲得しました。
(参照:ニトリグループより2022年度グッドデザイン賞受賞のお知らせ)
シンプルなデザインながら、手にフィットするように工夫された柄は握りやすいと好評です。
デザインだけでなく、切れ味やリーズナブルな価格でも高い評価を得ています。
ニトリの『小三徳包丁』は、はじめてオールステンレス包丁を使う人にもおすすめしたい商品です。
オールステンレス包丁GLOBALのおすすめは『三徳 18cm』
GLOBALは、日本の企業吉田金属工業が手掛けるオールステンレス包丁ブランドです。
オールステンレス包丁の先駆けとして発売された、GLOBALは今や世界中で愛されています。
そんなGLOBALのなかでも、筆者のおすすめは『三徳 18cm』です。
『三徳 18cm』の特長を下記の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ(cm) | 全長31 / 刃渡り18 / 刀幅5 ※多少の個体差あり |
重さ | 175g ※多少の個体差あり |
刃付け形状 | 両刀付け(右利き・左利き兼用) |
食洗器使用 | 不可 |
♦おすすめポイント♦
GLOBALのなかでも特に人気が高いのが三徳包丁です。
なめらかな切れ味はもちろんですが、柄に施された滑り止め加工が特長です。
人気の三徳包丁には、今回紹介した刃渡り『18cm』ともう少し小ぶりな『16cm』があります。
『18cm』は白菜やキャベツなど、大きな丸ごと野菜を切るのに適しています。
包丁のサイズは、ご家庭のまな板のサイズやよく切る食材に合わせて選ぶのがよいでしょう。
肉、魚、野菜と万能に使えて、切れ味の良い包丁をお探しなら、GLOBAL『三徳包丁18cm』がおすすめです。
GLOBALの包丁で何を選べばいいのか迷っている人は、こちらの動画が参考になります。
よく切れるオールステンレス包丁のおすすめは貝印『匠創 三徳包丁 165mm』
貝印といえば、カミソリを連想する人も多いのではないでしょうか。
貝印はカミソリの他にもさまざまな刃物製品や調理器具、化粧道具、衛生用品などを取り扱っている日本の企業です。
貝印の数ある包丁のなかで、筆者がおすすめしたいのが『匠創 三徳包丁 165mm』です。
『匠創 三徳包丁 165mm』の特長を、以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
大きさ(cm) | 約4.7×29.9×2/刃渡り約16.5 |
重さ | 約135g |
刃付け形状 | 記載なし(右利き左利き兼用) |
食洗器使用 | 可能 |
♦おすすめポイント♦
貝印の『匠創 三徳包丁 165mm』は流線形デザインの柄がおすすめポイントです。
握りやすく柄は操作性にも優れていて、左利きの人も安心して使用できます。
老舗メーカーの包丁としては、手が届きやすい価格なのも魅力。
オールステンレスですから衛生的に使用できて、食洗器の使用も可能です。
よく切れるオールステンレス包丁をお探しでしたら、貝印の『匠創 三徳包丁 165mm』がおすすめです。
「日常使いに最適な包丁はどれ?」迷っている人は、こちらの動画を参考にしてください。
オールステンレス包丁に関するよくある質問
ここからは、オールステンレス包丁に関するよくある質問にお答えしていきます。
オールステンレス包丁を買ってから後悔しないために、疑問を解消しておきましょう。
オールステンレス包丁に関するよくある質問は、以下の5つです。
- オールステンレス包丁の研ぎ方は?
- オールステンレス包丁はダイソーでも買える?
- オールステンレス包丁はマツコの番組で紹介された?
- オールステンレス包丁の寿命は?
- 高級オールステンレス包丁はどれがおすすめ?
一つずつ回答していきます。
オールステンレス包丁の研ぎ方は?
オールステンレス包丁を研ぐには「シャープナー(研ぎ器)を使う」「砥石を使う」2つの方法があります。
シャープナーは短時間で手軽に包丁を研げるので、はじめてオールステンレス包丁を研ぐ人にもおすすめです。
(参照:ステンレスの包丁の研ぎ方|砥石で研ぐ方法は?研ぎ器でも簡単!)
砥石を使う場合は、800~1000番の粒度を選ぶとよいでしょう。
(参照:包丁 | キッチン用品 | よくあるご質問 | お客様サポート | 貝印株式会社 )
オールステンレス包丁を研ぐ頻度は1~2カ月に1度程度。
「切れなくなったな」と感じたら研ぐ習慣をつけると良いでしょう。
オールステンレス包丁はダイソーでも買える?
オールステンレス包丁は、ダイソーで販売しています。
ただし、100円商品ではないので注意してくださいね。
ダイソーは商品の入れ替わりが早いので、気になった人はお早めに。
ダイソー公式ホームページやお近くの店舗で、在庫を確認してください。
オールステンレス包丁はマツコの番組で紹介された?
TBSの人気番組『マツコの知らない世界』で2018年10月16日で「ステンレス包丁」が紹介されました。
担当したのは、ビヨンハイバーグさんという方です。
ビヨンハイバーグさんは日本人よりも包丁に詳しい人として有名な方で、包丁専門店を経営しています。
(参照:包丁専門店タワーナイブズ大阪・東京)
ただし『マツコの知らない世界』で紹介されたのは、「ステンレス包丁」で「オールステンレス包丁」ではなかったようです。
オールステンレス包丁の寿命は?
オールステンレス包丁の寿命は、刃がすり減るまでです。
使用頻度や手入れの仕方によって変わりますが、寿命は非常に長いといえます。
オールステンレス包丁は錆びにくく丈夫な包丁ですから、大切にすれば50年以上使うことも可能です。
オールステンレス包丁ではなかなかないことですが、刃が欠けるなど具体的な不具合があったら買い替えのタイミンです。
高級オールステンレス包丁はどれがおすすめ?
高級オールステンレス包丁なら、Brito(ブライト)がおすすめです。
Brito(ブライト)は、株式会社片岡製作所が手掛けるプロ仕様の業務用包丁シリーズです。
切れ味と使いやすさで高い評価を得ています。
まとめ:オールステンレス包丁のデメリットは?切れない?買ってから後悔したくない人向けに徹底解説!
今回はオールステンレス包丁のデメリットを中心にお伝えしました。
オールステンレス包丁は衛生的で錆びにくいメリットがあります。
一方「柄が滑りやすい」「研ぎにくい」というデメリットも……。
とはいえ、オールステンレス包丁は日常的に使う包丁として、一つ持っていると便利ではないでしょうか。
オールステンレス包丁が気になったら、一度使ってみるのがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
包丁と一緒に使うまな板。
竹製まな板のデメリットが知りたい人は、こちらの記事も併せてお読みください。
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