「厚底シューズっていいの?足が痛くならない?」
「デメリットはないのだろうか」
厚底シューズを買うべきか悩んでいる方の中には、このような疑問を浮かべている方もいらっしゃるかもしれません。
厚底シューズとは、一般的なランニングシューズよりも底の部分が厚めになっているシューズです。
近年ランニング界隈で人気になっており、トップランナーも使用しています。
「クッション性が高い」「楽に走れる」などのメリットがある一方で「筋肉低下につながるのではないか」「走り方を覚えなくてはならない」などの声もあります。
本記事では、厚底シューズのデメリットやメリット、おすすめの厚底シューズを紹介します。
本記事を読むことで、厚底シューズを買うべきかどうか、買っても後悔しないかがわかるため、ぜひ最後までご覧ください。
厚底シューズのデメリット
初めに、厚底シューズのデメリットを見ていきましょう。
- 厚底シューズを履いたときの走り方を覚える必要がある
- 厚底シューズは筋力低下につながることもある
- ランニングシューズの厚底は、ランニング初心者だと足を痛めることもある
厚底シューズを履いたときの走り方を覚える必要がある
厚底シューズを履いて走るときは、走り方のコツを掴んで覚えなくてはなりません。
厚底シューズは、地面から足に伝わる衝撃を吸収するクッション性に優れています。
また、前進するときの反発性も高いです。
クッション性と反発性の高さによってランニングの感覚が通常のシューズと変わってしまいます。
厚底シューズは筋力低下につながることもある
厚底シューズは、足の筋肉低下につながることもあります。
つま先部分がかかと部分よりも薄くなっており、自然と前傾姿勢になりやすいです。
前傾姿勢になると、自然と前に足を踏み出しやすくもなります。
足の筋力だけでなく、厚底シューズの力で踏み出していることから、足の筋力低下につながる可能性があるのです。
とはいえ、足の筋肉を全く使わずに足を前に踏み出すことは不可能で、必ず筋肉は使っています。
走ることとは別に、足の筋肉を鍛えるようなトレーニングもあわせて行えば、そこまでデメリットには感じません。
ランニングシューズの厚底は、ランニング初心者だと足を痛めることもある
ランニング初心者が厚底シューズでランニングをすると、足を痛めることもあります。
厚底シューズはクッション性が高いシューズです。
地面に足がついたときの衝撃を吸収し、推進力に変えています。
しかし、ランニング初心者の場合、筋肉がまだあまりついていません。
筋肉がついていない状態で地面に着地すると足が推進力に負けてしまい、痛めてしまうことになります。
ランニング初心者が厚底シューズで走るのなら、まずはウォーキングから始めてみてください。
軽く歩くことから始めて、筋肉がある程度ついてきたら少しずつランニングに切り替えることをおすすめします。
厚底シューズのメリット
次に、厚底シューズのメリットを3つ解説していきます。
- 厚底シューズはクッション性が強い
- 厚底シューズは反発力が高い
- 厚底シューズは少ない歩数で楽に走れる
厚底シューズはクッション性が高い
厚底シューズの最大のメリットは、クッション性が高いことです。
シューズには地面に直接触れる「アウトソール」と、その内側に「ミッドソール」があります。
衝撃吸収材として機能しているのがミッドソールで、分厚くつくられているのが特徴です。
この分厚さがクッション性の高さの秘密で、歩いている・走っているときの地面から来る衝撃の力を分散させています。
ランニング・ウォーキング時の疲れや怪我のリスクを軽減するようにつくられているのです。
疲れにくい・衝撃が少ないことから、長時間のウォーキングやランニングに慣れていない方に推奨されています。
厚底シューズは反発力が高い
厚底シューズは、通常のランニングシューズよりも反発力が高いです。
前へ進む力をサポートしてくれます。
マラソンやジョギングなど、長距離を走るとなるとどうしても疲れてくるものです。
厚底シューズであれば、自分の力だけでなくシューズの力も使って前へグンッと押し出せるため、疲れが軽減されます。
厚底シューズは少ない歩数で楽に走れる
厚底シューズは、少ない歩数で走れます。
反発性が高いことで走りに躍動感が生まれ、前への推進力が高まるためです。
推進力が高いとたくさん歩いたり走ったりしなくても前に進みやすいため、少ない歩数で前進できます。
歩数を減らせられれば、足の疲れを軽減することが可能です。
厚底シューズのおすすめ3選
厚底シューズはさまざまなメーカーが販売しており、数多くあるためどれを買うべきか迷ってしまいます。
ここでは、厚底シューズのおすすめを3つ紹介します。
- 初心者向け厚底ランニングシューズ EvoRide SPEED
- [ニューバランス] ランニングシューズ MFCPZ FUEL CELL PRISM
- [ナイキ] ズーム フライ
初心者向け厚底ランニングシューズ EvoRide SPEED
アシックスの「ENERGY SAVING SERIES(エナジーセービングシリーズ)」のシューズです。
ENERGY SAVING SERIESは「楽に走ること」を目的に作られています。
足が地面につくと軽く転がるような感覚で自然と前に進めるため、ランニング初心者におすすめです。
薄すぎず厚すぎないミッドソールでノーカーボン、更にクッション性も高いため、さまざまな練習やペース帯に対応できます。
値段は1万円ちょっとのため、お財布にも優しい厚底シューズです。
初心者用ランニングの靴が欲しくて気にしていました。あまり値下がりしない商品でしたが、安く購入出来て良かったです。
引用:Amazonレビュー
サイズ等も、店頭で調べておいたので安心して選べました。
早速使用したいと思います。
加齢もあり、足首、ふくらはぎの故障に悩まされてましたが、evoride speedに替えて全く疲労も残りません。足指での蹴りだし負担が激減しているのでしょう。現時点ではBESTの選択でした。
引用:Amazonレビュー
[ニューバランス] ランニングシューズ MFCPZ FUEL CELL PRISM(フューエルセル プリズム)
ニューバランスの厚底シューズです。
弾むような乗り心地と安定性を兼ね備えたソールになっており、接地感がソフトでなめらかです。
ミッドソール部分は硬度を高めており、内側への過度な倒れ込みを防いでくれます。
アウトソールはクッション性と反発性を両立させており、推進力を得られるように配置されているのも特徴です。
ランニング初心者からレーストレーニングまで、幅広く活躍します。
マラソンする時足の負担を軽減してくれます。
引用:Amazonレビュー
非常に軽い。幅もゆとりがあるし、底も厚みがあり、安定して走りやすい。
引用:Amazonレビュー
[ナイキ] ズーム フライ 3 AT8240-600 ピンク
ナイキの厚底シューズです。
ナイキ史上最も反発力に優れているフォーム「Nike React(ナイキ リアクト)」の間にカーボンファイバー製プレート挟み込み、クッション性をアップさせています。
履き口が広めで履きやすく圧迫感もありません。
走行中の快適性と耐久性を高めたシューズになっているため、長距離ランナーに向いています。
自分の足の形に合っているのか、
全体が均一に包まれている感じで、
とても履き心地がいいです。走ってみても、程よいクッションが効いていて、
引用:Amazonレビュー
足裏全体で地面を捉える感覚があり、
厚底を感じさせない安定感があります。
初厚底というのもあると思います、
引用:Amazonレビュー
厚底の威力を実感できるシューズです.
3:30/kmのスピードも出せます.
箱根ランナーは、ヴェイパーフライの練習用に、このシューズを選んでいるようですね.
厚底シューズについてよくある質問
ここからは、厚底シューズについてよくある質問にお答えします。
- 厚底シューズで走っても膝への負担にならないの?
- 厚底シューズで走ったら足裏が痛い?
- 厚底シューズを履くとふくらはぎが痛い?
- 厚底シューズは筋力低下につながる?
- 厚底と薄底で使い分けたほうがいい?
厚底シューズで走っても膝への負担にならないの?
厚底シューズで走ると、中には膝に負担を感じる人もいます。
関節は、横方向からの衝撃やグラつきを和らげるのが苦手です。
厚底シューズはクッション性が高いという特徴がありますが、あまりにもクッションが柔らかいと着地が安定しません。
厚底シューズのクッションが柔らかすぎると、着地したときに横方向のグラつきが発生してしまい、関節はその衝撃をまともに受け、痛みが生じやすくなります。
着地が安定しないことで、膝や股関節など関節部分を痛めてしまうことがあるのです。
厚底シューズを購入する際は、クッションの硬さにも注目しなくてはなりません。
厚底シューズで走ったら足裏が痛い?
厚底シューズで走ると、足の裏が痛くなることもあります。
シューズの底にあるソールが柔らかすぎると、走っているときに横へブレたりグラつきが起きたりします。
足にブレやグラつきを感じると、人は自然と足底でバランスを取るため、走っている間ずっと足底の筋肉を使い、結果的に足の裏に痛みが出てしまうのです。
厚底シューズを選ぶ際は、ソールの柔らかさに要注意といえます。
厚底シューズを履くとふくらはぎが痛い?
厚底シューズを履いても、ふくらはぎが痛くなるとは限りません。
ランニング業界には、「フォアフット接地」という用語があります。
膝への負担を減らし、高いスピードで走るために足の前部分から接地をする技術のことです。
例えば、薄底シューズを履いてフォアフット接地をしながら走ると、当然底が薄いため足首を支えるふくらはぎに負担がかかってしまいます。
では、厚底シューズがいいのかというと、そうとも言い切れません。
厚底シューズが持つ推進力の高さに自分の足が負けてしまい、足を痛めることもあります。
ただ、筋肉がある程度あれば問題ないかもしれません。
厚底シューズを履くことでふくらはぎが痛くなるとは限らないのです。
厚底シューズは筋力低下につながる?
厚底シューズは、履いて走ったり歩いたりすることで筋力が低下してしまうかもしれません。
厚底シューズは、文字通り底が厚くなっています。
足が地面を捉えている感覚が薄くなるため、自然と足の筋力低下につながってしまうのです。
また、厚底シューズは前に足を踏み出しやすい設計になっています。
厚底シューズの力も使って踏み出していることから、足の筋力低下につながってしまうことも考えられます。
スクワットなど足の筋肉を鍛えるようなトレーニングもあわせて行うのがおすすめです。
厚底と薄底で使い分けたほうがいい?
シューズは、用途によって厚底と薄底で分けている方も多くいます。
例えば、インターバルやスピード走などでは薄底シューズがおすすめです。
薄底シューズは文字通り底が薄いことから地面からの衝撃がダイレクトに伝わるため、特に足の裏の筋肉が鍛えられます。
ロング走やジョグなど、長い距離を走る場合は厚底シューズが最適です。
厚底シューズは底が厚いため、脚に伝わる衝撃を和らげてくれます。
足が怪我するのを防いでくれますし、長い距離を走っていてもあまり疲れません。
本格的にジョギングをして運動したい・足を鍛えたい、マラソン大会などに出るために鍛えたいなどの方は、用途によって厚底と薄底で使い分けてもいいです。
まとめ:厚底シューズのデメリットはふくらはぎ痛いこと?後悔したくない人に向けて徹底解説!
改めて、厚底シューズのデメリットをおさらいします。
- 厚底シューズを履いたときの走り方を覚える必要がある
- 厚底シューズは筋力低下につながることもある
- ランニングシューズの厚底は、ランニング初心者だと足を痛めることもある
厚底シューズはクッション性と反発性が高いことから、ランニングの感覚が通常のシューズと異なるため、走り方を覚えなくてはなりません。
また、厚底シューズが元々持っている踏み出す力の強さに頼りがちになってしまい、足の筋力低下につながる可能性があります。
更に、筋肉がまだあまりついていないランニング初心者だと、厚底シューズが持つ推進力の高さに自分の足が負けてしまい、足を痛めてしまうかもしれません。
足の筋肉を鍛えるようなトレーニングを並行して行いつつ、まずはウォーキングから始めて徐々に走ってコツを掴んでいけば、厚底シューズを履いて十分に走れるようになるはずです。
ぜひ本記事を参考に、厚底シューズを買うべきかどうか検討してみてください。
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