昔から高級たんすとして知られている『桐たんす』
「桐たんすは、洋室のインテリアに合わない」
「桐たんすはスペースをとるからいらない」
桐たんすは、少し古いイメージがありますよね。
今回は「桐たんすを買ってから後悔したくない人」に向けて、買う前に知っておきたいデメリットをお伝えします。
デメリットを知っておけば、桐たんすを買うか・買わないかの判断材料になりますよ。
また、古い桐たんすを持っているけど「使わない」「いらない」と困っている人に役立つ情報もお伝えします。
桐たんすのデメリット
桐たんすを買ってから後悔したくない人に向けて、デメリットをお伝えします。
桐たんすのデメリットは、主に3つです。
- 値段が高い
- 場所をとる
- 置き場所を選ぶ
詳しく解説します。
値段が高い
桐たんすは原料や細部の作りにこだわった、しっかりしたものほど高価になります。
最高級品だと、100万円以上の値段のものも珍しくありません。
作りのしっかりした高価な桐たんすは、気密性や耐久性が高く一生もののたんすといえます。
一方、材料に桐を使用していても数万円のたんすもあります。
(参照:Amazon)
桐たんすを使う目的や用途に合わせて、どのぐらいの値段のものを選ぶか判断してくださいね。
何より大切なのは、あなたが気に入って使うことです。
桐たんすは、中古品を探すと上質なものがお得に手に入る場合もあります。
高品質な桐たんすはとても高価ですが、中古品を上手に利用するのもおすすめです。
場所をとる
桐たんすは和室に合わせた作りになっているものが多く、大きくて場所をとります。
桐たんすは調湿効果などのメリットもありますが「置き場所がない」「インテリアと合わない」と諦めている人も多いでしょう。
ところが最近では、洋室に合うデザインの桐たんすも多く出回っています。
古くて大きな桐たんすをリメイクして使うこともできます。
リメイクした桐たんすは、アンティークな味わいがあって素敵です。
桐たんすが大きくて重いからと諦めている人は、リメイク桐たんすを探してみるのもおすすめです。
こちらは自分で桐たんすをリメイクした人の動画です。
お部屋の雰囲気に合っていて、とてもおしゃれで素敵ですね。
置き場所を選ぶ
桐たんすは存在感のある家具ですが、どこに置いてもいいというわけではありません。
桐たんすは呼吸しているため、壁から5cmほど離して置く必要があります。
空気の流れを意識して設置するのが大切です。
さらに、直射日光や空調の風が直接当たらない場所に置かなければなりません。
ヒーターやストーブなどには近づけないように注意してください。
湿気のたまりやすい場所に置くとカビが生える恐れがあります。
桐たんすを置いた部屋は、換気を心がけましょう。
「置き場所がない」「置き場所を選ぶのは面倒だ」と考える人もいるでしょう。
しかし、桐たんすは適切な場所に置けば、さらに長く使えます。
大切な桐たんすに合った場所を選んで設置するようにしてくださいね。
(参照:桐たんす 使用方法・注意点・お手入れの仕方 三代続く桐たんす工房 桐の蔵 )
桐たんすのメリット
桐たんすには、もちろんメリットもあります。
桐たんすのメリットは、主に3つです。
- 調湿効果がある
- 防虫効果が期待できる
- 密閉性が高い
詳しく見ていきましょう。
調湿作用がある
調湿作用とは、湿気を調節する機能のことです。
着物などの衣類は湿気が多過ぎても、逆に乾燥し過ぎてもよくないといわれています。
桐の性質として湿気が高くなると膨張してたんすの気密性が高まり、乾燥すると収縮して通気性がよくなります。
まるで桐が呼吸しているように、湿気を調節してくれるのです。
たんすの中の湿度を、人が調節するのはとても難しく手間がかかりますよね。
調湿作用が優れている桐たんすは、着物をはじめ衣類を収納するのに最適です。
(参照:桐材の特性 | 府中家具工業協同組合 )
防虫効果が期待できる
桐には着物につく虫が嫌う成分を含んでいるため、防虫効効果が期待できます。
桐に含まれている主な防虫成分は、タンニン、セサミン、パウロニン、グリメノールです。
特にタンニンは防腐効果が高い成分として、桐が腐敗するのを防いでいます。
ただし、桐は天然の素材です。
100%虫を防げるとは言い切れませんから、桐の効果を過信せずに防虫剤も使用してくださいね。
(参照:【桐家具専門店】桐の魅力とは | – 総桐たんす和光)
密閉性が高い
桐たんすは、湿度によって膨張したり伸縮したりをくり返します。
そのため桐たんすはとても気密性が高く、大切な衣類を湿気や虫、ホコリから守ってくれます。
また、熟練の職人技で作られる桐たんすは、歪みやねじれがないのが特長です。
隙間なくピタッと閉まり、気密性を保つことができます。
桐たんすはどこで買う?おすすめランキングを紹介
桐たんすを「買いたい」「リメイクしたい」「処分したい」と思っても、どこに頼めばいいのかわからない人も多いでしょう。
お悩みの人に向けて、それぞれおすすめのお店を紹介します。
桐たんすニトリのおすすめは『ハイチェスト(トルテ2 80HC NA)』
意外に感じる人も多いでしょうが、ニトリではさまざまな桐たんすを扱っています。
どのタイプもニトリらしくお手頃価格なので、桐たんすを買いたい人はニトリも候補に入れておいてくださいね。
そんなニトリの桐たんすで筆者がおすすめしたいのが『ハイチェスト』です。
『ハイチェスト』の特長を以下にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ(cm) | 幅80×奥行40×高さ120 |
重さ | 約33㎏ |
カラー | ナチュラル/ミドルブラウン |
保証 | 5年 |
特長 | ニトリらしいシンプルなチェスト。どんなインテリアにも馴染みます |
♦おすすめポイント♦
ニトリの『ハイチェスト』は、シンプルで大容量です。
衣類を分類して収納するのに便利な、小引き出しと長引き出しがついています。
長引き出しは、スムーズな開閉に便利なスライド付き。
一番下の引き出しがストッパーの役割をして、倒れにくい工夫がされているのも嬉しいポイントです。
『ハイチェスト』は、各引き出しの前板の部分に天然桐を使用しています。
他の部分には繊維板が使われていますよ。
つまり、その分価格が抑えられています。
総桐製ではないので、注意してくださいね。
前板部分に桐を使っているので、調湿効果が期待できます。
加茂桐たんすのおすすめは『加茂総桐たんすkiriチェスト』
桐たんすの生産地として有名なのが、新潟県加茂市です。
加茂桐たんすは、厳選した素材や熟練の職人技によって100年以上長持ちするといわれています。
まさに、一生もののたんすですね。
新潟県加茂市には加茂箪笥協同組合が設立されており、定期的に「加茂桐箪笥祭り」が催されています。
加茂の桐たんすを身近に感じる大イベントで、「直売会」や「工房見学」などに参加できますよ。
加茂桐たんすを買いたい人は、一度「加茂桐箪笥祭り」を訪れてみてはいかがでしょうか。
(参照:加茂簞笥協同組合 – KAMO KIRITANSU)
こちらの動画で加茂桐たんすについて詳しく解説されています。
そんな加茂桐たんすの中から、おすすめしたいのが『加茂総桐たんすkiriチェスト』。
『kiriチェスト』の特長を以下にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ(cm) | 幅100×奥行45×高さ90 |
重さ | 記載なし |
カラー | 焼桐とオイル桐のツートンカラー |
保証 | 加茂箪笥協同組合証紙付き/保証期間については店舗にご確認ください |
特長 | 「洋間に置ける総桐たんすが欲しい」という顧客の意見から生まれた |
♦おすすめポイント♦
『kiriチェスト』は、オーダー生産です。
注文を受けてから制作に入るため、到着まで約2カ月ほど待つことになります。
大量生産のたんすではなく、職人が心を込めて制作した特別感がありますよね。
デザインはスッキリとしてシンプルですから、どんなお部屋に置いてもマッチします。
最近は和室がないお家も増えていますが、この『kiriチェスト』なら安心して購入できますね。
総桐製のたんすで調湿効果、防虫効果も期待できます。
桐たんすのリメイクを頼むならおすすめは『名古屋桐たんす工房 出雲屋』
一生ものの桐たんすを持っていても「色褪せやカビ」にお悩みでしたら、リメイクがおすすめです。
経年劣化で傷んだ桐たんすも、リメイクで新品のように生まれ変わります。
大切な桐たんすをリメイクするなら、信頼できる業者に頼みたいですよね。
信頼できる業者の見分け方は、以下の4つです。
- 桐たんすの製造元
- 新品の桐たんすを現役の職人が手掛けている
- 信頼と実績がある老舗
- 希望に合った仕上げをしてくれる
桐たんすのリメイクで、筆者がおすすめしたいのは『名古屋桐たんす工房 出雲屋』
『名古屋桐たんす工房 出雲屋』では、見積もりを見てから作業を依頼できるので安心です。
遠方からでも電話やメールで相談OKです。
お困りの人は一度相談してはいかがでしょうか。
(参照:桐たんすのリメイク(洗い・修理 再生) – 名古屋桐たんす工房 出雲屋)
『名古屋桐たんす工房 出雲屋』を紹介した動画です。
高価な桐たんすのリメイクは、失敗したくありませんよね。
後悔しないように信頼できる業者を選んで、あなたの希望をしかっかりと伝えてください。
桐たんすの買い取りでおすすめは『六角堂』
桐たんすは大きくて重いので、処分に困っている人も多いのではないでしょうか。
使っていない桐たんすを粗大ごみとして処分したくても費用がかかる場合もあり、ためらってしまいますよね。
そんなときは、桐たんす買い取り店に相談するのがおすすめです。
桐たんすは、高い値段で買い取ってもらえることもありますよ。
買い取りの相場は桐たんすの状態によって変わるので、まずは相談してみましょう。
筆者のおすすめは『六角堂』です。
桐たんすの買取実績が豊富で、見積もりは無料です。
桐たんすの処分にお困りでしたら、一度『六角堂』に相談してはいかがでしょうか。
(参照:桐箪笥(桐タンス)買取・和家具の出張買取り| 六角堂 )
桐たんすに関するよくある質問
桐たんすを買いたいと思ったら、疑問を解消しておきたいですよね。
ここからは、桐たんすに関するよくある質問4つをお伝えします。
- 桐たんすは中古やアウトレットで買える?
- 桐たんすの本物の見分け方は?
- 桐たんすのカビを取るには?
- 着物の収納でおすすめなのは?
一つずつ回答を見ていきましょう。
桐たんすは中古やアウトレットで買える?
桐たんすは、中古やアウトレットでも買えます。
インターネットで探すと中古品、未使用品、新品の桐たんすがたくさん見つかりますよ。
おすすめはヤフオク!や楽天市場です。
いずれのサイトでも「桐たんす 中古」「桐たんす アウトレット」と検索してみましょう。
(参照:【2023年最新】ヤフオク! -桐箪笥の中古品・新品・未使用品一覧
【楽天市場】桐たんす アウトレットの通販 )
桐たんすの本物の見分け方は?
本物の桐たんすを見分けるには、いくつかポイントがあります。
まずは本物の桐たんすを見ておきましょう。
古くから桐たんすの生産地として有名な「加茂桐たんす」「名古屋桐たんす」「泉州桐たんす」などにあるの老舗メーカーのショールームを訪問するのがおすすめです。
(参照:高級桐箪笥(桐たんす)を探すなら必見。優良品の見分け方とおすすめブランド )
良質な桐たんすは、国産の桐材が使用されているものが大半です。
桐の木目は均一にバランスよくそろっていて、真っすぐなものが良質です。
引き出しや開き戸のスキマは、1㎜以下のものがいいでしょう。
(参照:桐箪笥に関するご質問 | 用語集 | 田中家具製作所 )
桐たんすのカビを取るには?
桐たんすにカビが生えてしまったら、衣類にまでカビが広がっていないか確認してください。
カビは、桐の木目に沿って優しく乾拭きします。
日頃から桐たんすが置いてある部屋を換気して、湿気がこもらないように注意するのも大切です。
カビがひどい場合は、専門店に相談しましょう。
(参照:桐箪笥のカビ対策!普段のお手入れでカビを発生させない方法 | 東京の和家具修理専門店)
着物の収納でおすすめなのは?
着物はケースに入れて押し入れやクローゼットにしまうこともできます。
ニトリでは、桐製のケースやキャスター付きのチェストが販売されています。
価格もお手頃なので、着物を桐製のケースに入れたい人におすすめです。
(参照:桐検索結果 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 )
無印良品の「ポリプロピレン衣装ケース」は押し入れのスペースを無駄なく活用できるケースです。
軽くて丈夫なので、着物と和装小物を一緒に収納しておけますね。
大手インターネット通販サイトでも着物を収納するためのケースが多数販売されています。
あなたに合ったケースを探してみてくださいね。
まとめ:桐たんすのデメリットは?必要ない?買ってから後悔したくない人向けに徹底解説!
今回は桐たんすのデメリットを中心にお伝えしました。
日本の伝統的な家具として有名な桐たんす。
重厚な作りが最近の住宅事情にマッチせず、敬遠する人も多いでしょう。
しかし、桐たんすには日本の気候に合った特性があり、衣類を湿気や虫から守ってくれる効果が期待できます。
洋室に合う桐たんすや、リメイクした桐たんすが注目されています。
桐たんすが気になる人は、一度メーカーのショールームを訪ねてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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