置くタイプの除湿剤としてロングセラーを誇る『水とりぞうさん』
湿気が多い日本では、除湿剤を使っている人も多いのではないでしょうか。
「水とりぞうさんってホントに効果あるの」
「似たような湿気とりがあるから違いがわからない」
買ってから後悔しないために、水とりぞうさんの効果や特長を知っておきたいですよね。
そこで、今回は水とりぞうさんのデメリットを中心にお伝えします。
水とりぞうさんのデメリットを知れば、買うか買わないかの判断材料になりますよ。
水とりぞうさんのデメリット
買ってから後悔したくない人に向けて水とりぞうさんのデメリットからお伝えします。
水とりぞうさんのデメリットはおもに3つです。
- 置き場所をとる
- 吸水性は普通
- 除湿以外に機能がない
詳しく見ていきましょう。
置き場所をとる
湿気をとるために置く水とりぞうさんですが、置くスペースをとります。
筆者の家にある水とりぞうさんの大きさを測ってみました。
容量550mlのスタンダードタイプで、縦9cm×横16㎝×高さ8.5cmです。
上部から湿気を吸収するため、重ねて設置することはできません。
除湿するためには、安定した平らな場所に置かなければならずスペースが必要です。
また、使用後に廃棄する際もかさばりますね。
メーカーのオカモト株式会社では、場所をとるデメリットを解決するためにコンパクト化を目指してデザインを改良しています。
さらに、スキマに置けるシートタイプの除湿剤を発売するなど省スペース化に取り組んでいるのがわかります。
(参照:除湿剤 湿気とり 水とりぞうさん | オカモトライフ + )
オカモト株式会社のさらなる改良に期待したいですね。
似ている商品が多い
水とりぞうさんは、1982年に発売されたオカモト株式会社のロングセラー商品です。
かわいらしいキャラクターと相まって、置き型除湿剤といえば「水とりぞうさん」を連想する人も多いでしょう。
しかし、同じような除湿剤が多数販売されていることも事実です。
他社製品と比べても、水とりぞうさんに特に優れた吸湿性があるかどうかは疑問が残ります。
なぜなら、湿気を取り除く仕組みや使用している薬剤は他社製品も同様のためです。
除湿以外に機能がない
水とりぞうさんには、基本的に除湿しか機能がありません。
スペースをとって置くのですから、除湿以外にも何らかのプラス機能が欲しいところです。
メーカーのオカモト株式会社では、消臭機能のある炭を使用したもの、香り付きの水とりぞうさんを販売しています。
(参照:除湿剤・湿気とりに関する記事一覧 )
もし水とりぞうさんに何か機能が加わるとしたら?
あなたはどんな機能があったらいいなと思いますか。
他社製品との差別化を図るためにも、水とりぞうさんにはさらなる進化を期待したいですね。
水とりぞうさんのメリット
水とりぞうさんには、もちろんメリットもあります。
水とりぞうさんのメリットは、おもに3つです。
- 水をたくさん溜められる
- 効果が目に見える
- 水を捨てるときの工夫がされている
詳しくお伝えします。
水をたくさん溜められる
水とりぞうさんのメリット1つめは「水をたくさん溜められる」点です。
水とりぞうさんはコンパクトなデザインながら550mlもの容量があるので、吸湿効果はバッチリですね。
効果が目に見える
水とりぞうさんのメリット2つめは「効果が目に見える」点です。
透明なタンクに水が溜まる仕組みのため、どのぐらい吸湿しているのか視覚的に理解できます。
グングン湿気を吸ってくれる感じが頼もしいですね。
目に見えるので交換の判断がしやすいのもメリットです。
水を捨てるときの工夫がされている
筆者が水とりぞうさんの最大のメリットだと考えているのは「水を捨てるときの工夫」です。
溜まった水を捨てる際、水とりぞうさんは排水シールをはがすだけでOKです。
わざわざ透湿シートに穴をあける必要がないので、とても手軽に水を捨てられます。
Twitter上の口コミでも水とりぞうさんの排水シールが好評でした。
水を捨てるのがとてもラクなので、まだ使ったことがない人は水とりぞうさんを一度お試しください。
水とりぞうさんの捨て方と使い方
水とりぞうさんの使い方や捨て方を買う前に知っておきましょう。
使い方や捨て方にはいくつか注意するポイントがありますよ。
- 水とりぞうさんの捨て方
- 水とりぞうさんの使い方
- 水とりぞうさんの仕組みや成分
詳しくお伝えします。
水とりぞうさんの捨て方
水とりぞうさんに水が溜まったら、本体にある「水捨てシール」をはがして水を捨てます。
「水とりぞうさんに溜まった水は、排水溝に流して捨てればいいんでしょ?」とお考えのあなた!
ちょっとお待ちください。
水とりぞうさんを捨てるには、いくつか注意点があります。
水道水を流しながら水を捨てる
水とりぞうさんに溜まっているのは、高濃度の塩化カルシウム水溶液です。
塩化カルシウム水溶液とは
カルシウムの塩化物である塩化カルシウムが溶けた液体が、塩化カルシウム水溶液です。
融雪剤、豆腐用凝固剤、除湿剤など塩化カルシウムは幅広く私たちの生活に利用されています。
そのまま排水溝に流すと、排水管を傷めてしまう可能性があります。
必ず水道水を流しながら、水を捨てましょう。
溜まった水を捨てたら、本体や透湿シートはプラごみとして処分してください。
(参照: お問い合わせ | オカモト株式会社)
溜まった水に触らない
水とりぞうさんの水を捨てるときに、手や衣類に付かないように注意してください。
皮膚に塩化カルシウム水溶液が付いたときは、すぐに水で洗い流してください。
皮膚に水溶液が付いて何日も赤みがひかない場合は、医師への相談をおすすめします。
畳や床、クローゼットの中に溜まった水をこぼしてしまったときは、べたつきがなくなるまで水拭きと乾拭きをくり返します。
こぼしてしまったら、なるべく早く拭きとるのがおすすめです。
水とりぞうさんのパッケージには、取扱い説明が明記されています。
よく読んでから使用してくださいね。
溜まった水を樹木に撒かない
一部のSNSでは「水とりぞうさんの水を撒くと除草剤代わりになる」といわれていたことがあります。
しかしメーカー公式ホームページでは、たまった水を樹木に撒かないように明記しています。
塩化カルシウムは、お塩の一種です。塩害により土壌を変え、植物が枯れてしまうことがありますので、おやめください。
引用:オカモト株式会社公式HP
また、お庭などにまきますと、水道管やガス管などを腐食させてしまう恐れがございます、絶対におやめください。
気付かないうちに、水道管やガス管が腐食していたら怖いですよね。
雑草は枯れるかも知れませんが、絶対にやめておきましょう。
粒が残っていたら溶かして捨てる
水とりぞうさんの水を捨てようと思ったら、容器の底に透明なかたまりがあったり、白い粒が残ったりしている場合があります。
透明なかたまりや白い粒は、水かぬるま湯を入れておくと溶けます。
すべて溶かしてから、水を捨ててください。
水とりぞうさんの使い方
水とりぞうさんの使い方はとてもシンプルです。
本体上部の透明フィルムをはがして、付属の紙のフタをかぶせると準備完了です。
湿気を取りたい場所に置いて使います。
水とりぞうさんを効果的に使うには、いくつかポイントがあります。
まずは、置き場所を選びましょう。
水とりぞうさんが効果を発揮する置き場所やポイントをまとめました。
置き場所 | 理由 |
---|---|
できるだけ下の方の角に置く | 湿気がたまりやすい場所が効果的 |
物が詰め込まれている場所に置かない | 空気が動かない場所は不向き |
広い場所に置かない | 広い場所の湿気は取り切れない場合がある |
もちろん、平らで安定した場所に置くようにしてくださいね。
標準使用期間は、3~6ヶ月です。
タンクに水が溜まっていなくても、白い薬剤がすべて溶けていたら取り替えどきです。
使用期間を過ぎて置きっ放しにしておくと、水があふれることがあるので注意してくださいね。
筆者は使い始めの日付を本体に大きく記入しています。
交換するのを忘れそうな人には、目に付きやすくなるのでぜひお試しください。
水とりぞうさんの成分や仕組み
水とりぞうさんの白い薬剤は塩化カルシウムです。
水とりぞうさんは、塩化カルシウムの空気中の水分(湿気)を吸収して液体になる性質(潮解性)を利用した製品です。
さらに、水とりぞうさんには特殊な「透湿シート」が使われています。
この透湿シートには、数ミクロン単位の小さな孔が空いていて、湿気を通しても液体は通さない設計になっています。
(参考:除湿剤 湿気とり 水とりぞうさん | オカモトライフ + )
水とりぞうさんの値段と最安値で買える場所
水とりぞうさんは、ドラッグストアやスーパーなどで販売しています。
550mlが3個で1パックになっていて、価格は税込み270円程度~です。(参照:価格.com – オカモト 水とりぞうさん 550ml×3コ入 価格比較 )
なるべく安く水とりぞうさんを購入したい場合は、以下の方法があります。
- ケース買いする
- ネット通販を利用する
- ドラッグストアやスーパーのセール期間をねらう
例えばAmazonを利用すると、550ml×15セット(45個)で税込4,100円で販売していました。
1個当たり91円で購入できる計算です。(参照:Amazon)
※2023年7月現在
ドラッグストアやスーパーのセールを狙う方法もあります。
気になる人は常にチラシをチェックしておくといいですね。
水とりぞうさんに関するよくある質問
ここからは、買ってから後悔したくない人に向けて水とりぞうさんに関するよくある質問を紹介します。
水とりぞうさんに関するよくある質問は、以下の4つです。
- 水とりぞうさんに水がすぐたまるのはなぜ?
- 水とりぞうさんの効果は嘘?
- 水とりぞうさんの使える期間は?
- 水とりぞうさん『テトラ』と『クローゼット』の違いは?
一つずつ見ていきましょう。
水とりぞうさんがすぐたまるのはなぜ?
水とりぞうさんに入っている白い薬剤である、塩化カルシウムの働きですぐに水がたまります。
なぜなら塩化カルシウムには水(湿気)を吸収して液体化する性質があるからです。
(参照:除湿剤 湿気とり 水とりぞうさん | オカモトライフ + )
水とりぞうさんを置く場所の湿度や季節、広さ、空気の循環などの環境によっても水がたまる早さは変わってきます。
水とりぞうさんの効果は嘘?
水とりぞうさんは「狭い場所」「仕切られた空間」で効果をだします。
広い部屋の除湿には向いていませんので、あらかじめ知っておきましょう。
広い部屋の場合は、大型除湿機を使用したり、換気の方法を変えたりするのがおすすめです。
リサーチすると「水とりぞうさんには効果がない」という口コミも見られました。
湿気が気になるときは、場所に合わせた方法で除湿するのがおすすめです。
水とりぞうさんの使える期間は?
水とりぞうさんを置く環境によって使える期間は変わります。
目安として、400mlのタイプで3~5カ月間。
550mlで3~6カ月間です。
(参照:お問い合わせ | オカモト株式会社 )
期間内であっても、白い薬剤がすべて溶けていたら取り替えどきです。
水とりぞうさんを設置したら、定期的に様子を見るのがおすすめです。
水とりぞうさん『テトラ』と『クローゼット』の違いは?
水とりぞうさんには、いくつか種類があります。
『水とりぞうさんテトラ』は、その名前のとおりテトラ型の除湿剤です。
コンパクトなので、ちょっとしたスキマに置けます。
『水とりぞうさんクローゼット用』は、吊り下げて使う大判薄型タイプです。
クローゼット内の湿気をとって、大切な衣類をカビや臭いから守りましょう。
『水とりぞうさんクローゼット用』には、防虫剤付きのものも販売されています。
(参照:除湿剤・湿気とりに関する記事一覧 )
まとめ:水とりぞうさんのデメリットは?意味ない?効果は嘘と買ってから後悔したくない人向けに徹底解説!
今回は水とりぞうさんのデメリットを中心にお伝えしました。
水とりぞうさんの吸湿効果を得るためには、置き場所を選ぶ必要があります。
水とりぞうさんに適した置き場所は、狭くて仕切られた空間の下の方に置くと覚えておいてくださいね。
交換の目安を守って、正しく使用すると水とりぞうさんはメリットが多い商品です。
類似品も多く販売されていますが、水とりぞうさんにしかない特長は水捨て用のシールです。
このシールがあるだけで、水を捨てるのがとてもラクになるのでぜひ水とりぞうさんをお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
広い空間の除湿に使える、徐加湿空気清浄機のデメリットはこちらの記事でお伝えしています。
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