「ff式ファンヒーターが気になるけど実際使うとどうなの?」
「開放式ファンヒーターは定期的な換気が面倒くさい…」
「暖かい部屋にしたいけど結露が心配になる」
このような悩みをお持ちではないでしょうか。
冬になると必需品となるのが暖房です。日本国内でも特に寒さが厳しい東北や北海道地方では暖房機器が欠かせません。
密閉式ff(Forced Draught Balanced Flue)ファンヒーターは、室外の空気を機器へ強制的に取り入れ、バーナーで温めるヒーターのことです。
開放式ファンヒーターと違い、室内の空気を給排気筒を通して室外に排気するため、室内の空気がきれいに保たれたまま過ごすことが可能。
本記事では、ff式ファンヒーターの購入を検討されている方へ向けて、買って後悔しないようにデメリットやメリット、おすすめ商品を詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
ff式ファンヒーターのデメリット
安定した暖かさを室内に送り込んでくれるため寒冷地では重宝されているff式ファンヒーター。
そんなff式ファンヒーターのデメリットは以下が挙げられます。
- 取付業者にお願いする
- 工事費がかかる
- 乾燥しやすい
- 裏側に掃除機が入らない
- 一度設置すると動かせない
- 壁に穴を開ける
それぞれ解説していきます。
取付業者を探す手間がある
ff式ファンヒーターを購入後、直ぐに使おうとしても使えません。取付業者に工事をお願いして取り付けてもらう必要があります。
取付業者へ依頼するのが面倒くさくて個人で取付けようとする方もいますが、必ず取付業者へ依頼してください。
後々、故障やトラブルの原因となります。
また、寒冷地以外の地域では取付けできない業者が多いので、依頼するときは実績を参考にしてみてください。
工事費がかかる
一般的な石油ファンヒーターは、電源をコンセントへ差し込むだけで使えます。
そのため、機器以外の費用はかかりません。
しかし、ff式ファンヒーターは機器以外に、工事費をかけて取り付けないと使うことができません。
さらに、工事費は平均20,000円程度と設定している取付業者がほとんどで、高い工事費がかかってしまいます。
工事を依頼する際は、1社だけでなく数社から見積もりを取って、比較検討することをおすすめします。
乾燥しやすい
ff式ファンヒーターは石油ストーブと違って、乾燥を引き起こしやすくなります。
反対に、石油ストーブは室内の空気(酸素)を燃焼させて部屋を暖めるとき、同時に二酸化炭素と水に変わるため、乾燥がしにくくなります。
実は石油暖房機は、ストーブもファンヒーターも灯油を燃焼する時に「水蒸気」を発生させる為、エアコンなどと比べるとお部屋の湿度を下げにくいのです!!
※FF式・煙突式ストーブは除く
引用元:https://www.toyotomi.jp/news/release/26574
ff式ファンヒーターは室外の空気を温めて部屋に送り出す仕組みなので、水蒸気が発生しないため、乾燥しやすくなります。
要するに、温度が上がり水分量は上昇していない状態ということです。
また直接、温かい風が人の体に当たることもあり、肌が乾燥してしまうケースもあるので、気を付けてくださいね。
壁との隙間によっては掃除機が入らないことがある
ff式ファンヒーターは工事によって場所が固定されてしまいます。
そのため、壁との隙間によっては掃除をしようとしても掃除機が入らないことがあることも。
気になるくらいホコリがたまっていたり、数年使用して一度も掃除をしていなかったりするなら、分解掃除する必要があります。
分解掃除とは、内部にたまったホコリの除去や不良部品の交換をおこなうメンテナンスのことです。
個人で清掃できる範囲は限りがあるので、業者へお願いしましょう。
一度設置すると動かせない
ff式ファンヒーターは壁に穴を開けて固定するため、一年を通して片づけることができません。
部屋の模様替えをしたときも灯油ファンヒーターであれば、電源を取るコンセントを変えれば好きな場所に設置できます。
しかし、ff式ファンヒーターだけは動かせません。
冬シーズンが終わっても、同じ場所に設置しておくしかないというデメリットがあるため、設置する際は、本当にこの場所でいいのかしっかり考えてから設置したほうがよさそうです。
万が一、別の場所へ移動させるとなったときは、再び設置費用を支払って移動させるしかありません。
壁に穴をあける
暖房機器を設置するとはいえ、家の壁に穴をあけるのはためらうものがあります。
新築で購入した場合、きれいな壁にわざわざ穴をあけてff式ファンヒーターを設置しなくてはいけません。
「本当に設置して大丈夫?」
「ff式じゃないとダメなの?」
このように不安な気持ちが押し寄せてきます。
設置を検討するときには、メーカーや口コミなどを参考にしてみてください。
賃貸は壁に穴を開けるためff式が設置できないのが残念です。
ff式ファンヒーターのメリット
ここからは、ff式ファンヒーターのメリットを解説します。
- 一定の室温が保たれる
- 室温の空気をきれいに保てる
- 独特の臭いがない
- 結露の心配がない
- 種類が豊富にそろっている
1つずつ解説していきます。
一定の室温が保たれる
寒冷地で多く使われているff式ファンヒーターは定期的な換気が必要ないです。
そのため、換気による室温の低下が起こらず、室温が一定に保たれます。エアコンの暖まり具合と違い過ぎて、感動するツイートがあるほどです。
輻射タイプはパワフルに室内を暖めてくれて、床や壁にも伝わる輻射効果を感じることができます。
また、換気の必要がないので一度暖まった空気が外へ逃げることがありません。
室温の空気をキレイに保てる
ff式ファンヒーターは燃焼させる空気を室外から取り入れ、外気へ排気する仕組みになっているため空気がきれいに保たれます。
開放式ファンヒーターと異なり、一酸化炭素中毒を心配して定期的な換気も必要ありません。
現代の気密性の高い住宅は自然換気機能が低いので、ff式ファンヒーターの特徴を活かすことができます。
独特の臭いがない
石油ストーブから出る燃焼系の独特の臭いがしないので、嫌な気分になりません。
排気ガスはff式ファンヒーターに吸い込まれ専用筒を通して室外へ排出されます。
何かしらの異臭がした場合、機械の中でホコリが焦げたり、排気漏れの可能性があることも。
その際は専門業者への連絡が必要です。
基本的には、強制給排気のため、臭いがしない作りになっています。
結露の心配がない
ff式ファンヒーターは灯油やガスストーブと違って燃焼するときに水蒸気が発生しないので、結露の心配がありません。
温度が上がれば上がるほど空気に水蒸気をたくさん含みます。
それが広がり、結果として窓枠や壁に結露ができやすくなるのです。
結露ができると結露の影響で家の中にカビが生えてくるのが心配になります。
しかし、ff式ファンヒーターは貫通を通して暖かい空気を送り出すので、水蒸気ができにくい仕組みになっているため、カビの心配がありません。
種類が豊富にそろっている
各メーカーから好みに合わせて選べるほど、種類が豊富にそろっています。
- 温風タイプ
- 輻射タイプ
- 温風(床暖房)
- 輻射(床暖房)
メーカーによっては温風と輻射のダブル機能が付いている暖房機器もあるので、部屋の広さや暖まりかたを好みで選べるのがメリットです。
基本の燃料は石油かガスのどちらかを選びます。
しかし、自然を感じてエコなエネルギーで暖まりたい人は、ペレットを燃料とした機器がおすすめです。
ペレット燃料を扱っているメーカーや種類は少ないですが、炎の癒し効果を感じてみてください。
おすすめのff式ファンヒーター
実際に購入を検討しているけど、メーカーも機能もさまざまで迷ってしまうことってありませんか。
ここからは、本記事でおすすめのff式ファンヒーターを3つ紹介します。
- コロナ FF式ストーブ フィルネオ FF-OR6821-W
- コロナ FF式ストーブ アグレシオ FF-AG6822H
- トヨトミ FF式ストーブ アンティークFQ-S70M
それでは1つずつ詳しく解説します。
コロナ FF式ストーブ フィルネオ FF-IR6821-W
外形寸法 | 高さ600x幅696x奥行337mm |
質量 | 23.0㎏ |
温暖地 | 木造18畳(29.5㎡)まで コンクリート24畳(39.5㎡)まで |
寒冷地 | 木造18畳(29.5㎡)まで コンクリート28畳(46.0㎡)まで |
温風式よりも速攻性はありませんが、輻射式でジワジワと暖かくなる感覚です。
微温風も合わせることで部屋のすみずみまで暖かい空気を届けてくれます。
音も静かに作動しているので、ほとんど気になりません。
最大火力を70~90%に抑え暖めすぎるのを防いでくれる機能だったり、灯油使用量を表示して昨日と比較して使いすぎを抑えたりする機能まで付いています。
コロナ FF式ストーブ アグレシオFF-AG6822H
外形寸法 | 高さ548x幅802x奥行284mm |
質量 | 25.0㎏ |
温暖地 | 木造18畳(29.5㎡)まで コンクリート24畳(39.5㎡)まで |
寒冷地 | 木造18畳(29.5㎡)まで コンクリート28畳(46.0㎡)まで |
アグレシオFF-AG6822Hは奥行きが284mmしかないので、奥行きが取れない家庭にはおすすめ商品です。
大きな遠赤外線パネルを搭載しているため、ストーブの前面に暖かい空気を効率よく集められます。
「アグレシオバーナ」によって3~20ミクロンの遠赤外線を多量に輻射。体の芯まで暖めてくれます。
また、表示しているパネルは高齢者にも見やすく、操作しやすい大きさで設計されているため、押し間違い防止にも役立ちます。
トヨトミ FF式ストーブ アンティークFQ-S70M
外形寸法 | 高さ608x幅760x奥行483mm |
質量 | 35.0㎏ |
温暖地 | 木造15畳(29.5㎡)まで コンクリート25畳(41.5㎡)まで |
寒冷地 | 木造18畳(29.5㎡)まで コンクリート29畳(48.0㎡)まで |
高級感があるアンティーク調でおしゃれを演出してくれます。
本当に薪が燃えているかのような暖炉をイメージさせるのは、セラミックウッドを使用しているからです。
目で見るだけでも体が暖かくなる工夫がされているのが特徴です。
搭載されているエコモード機能では、20℃まで1℃ずつ下げていき急激な温度変化で寒さを感じさせないようにしています。
最大出力が7000WのFQ-S70Mは、そのパワーで室内を素早く暖めてくれるとても優秀な暖房機器です。
ff式ファンヒーターに関するよくある質問
ここからは、ff式ファンヒーターに関する、よくある質問にお答えしていきます。
ff式ファンヒーターの燃費は?1ヶ月の灯油代はどのぐらい?
気候環境や使用方法によって大きく変わってくるため、1ヶ月の灯油代を算出するのは難しいです。
例として、メーカーのコロナは『アグレシオ』で、1日12時間・6ヶ月間使用したときの節約効果を公式HP上で報告しています。
1シーズン灯油を約130L使用したときを条件とし、遠赤外線効果を使用すれば約13,780円の節約ができるということです。
参考元:https://www.corona.co.jp/heating/large_stove/agratio/index.html
昨今は物価やエネルギー高騰の時代のため、遠赤外線やエコモードを使って節約をすることをおすすめします。
サーキュレーターを合わせて使用し、部屋全体に温かい空気を循環させると、より灯油代を節約できます。
ff式ファンヒーターの工事費は?
ff式ファンヒーター(タンク内臓型/ガスタイプ)の取付工事は平均で17,000円~20,000円程度が標準です。
オプションで既存機器の取り外しや処分を希望すると平均5,000〜6,000円、別タンクの取り外しまたは処分の場合は平均10,000円前後で設定されています。
参考元:https://www.rakuten.ne.jp/gold/a-price/contents/installation/FF_danbou.html
ただし、工事業者によって金額は異なるので事前に見積もりを依頼して確認してください。
まとめ:ff式ファンヒーターのデメリットを徹底解説!
本記事では、ff式ファンヒーターのデメリットやメリット、よくある質問にお答えしました。
寒冷地に重宝されるff式ファンヒーターのデメリットは以下の通りです。
- 取付業者にお願いする
- 工事費がかかる
- 乾燥しやすい
- 裏側に掃除機が入らない
- 一度設置すると動かせない
寒い地域には必需品のff式ファンヒーターですが、自分で取付けるには事故や故障の原因にもなるため、工事費を払って業者へお願いするデメリットがあります。
また、メンテナンスにも一苦労だったり、一年を通してしまうことができなかったりもします。
それとは反対に、排ガスを出さずに部屋の中の空気をきれいに保てるのがメリットで、定期的な換気が必要ないため冷たい空気を部屋に入れません。
それにより電力が安定するので電気代の節約にもなります。
ff式ファンヒーターの購入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
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